園児も保育士も守るためのカメラ 月額2,000円で利用できる 保育園や幼稚園の質を向上

おうちえんミマモ
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子どもの性被害が相次ぐようになった。性被害だけでなく、とくに保育園や幼稚園でのトラブル、事件は悲しいことにニュースでよく見かける。一方で、保育士や教員に対する“風あたりの強さ”も問題視されている。不適切保育などのニュースが増えたことによる弊害だ。

しかし、昨今の経済・家計状況からしても、保育園や幼稚園は現在の社会においては必要不可欠だ。

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監視するのではなく、守るためのカメラ

政府は2023年7月に、「こども・若者の性被害防止のための緊急対策パッケージ」として、性被害を未然に防ぎ早期発見するための体制を整備することを盛り込んだ対策案を取りまとめた。同年11月には、保育施設等における設備面での対策として、室内の様子を記録しておくカメラ設置費用の補助を発表している。

上記からわかるとおり、いま、保育施設などで求められるのは「カメラの設置」だ。子ども同士のトラブルの詳細、保育士もしくは教員と子どもの接し方など、カメラを通した映像によって守られるもの、そして得られるものは数多い。

いくつか保育施設向けのカメラは登場しているが、本稿では自治体公共Week2024で見かけた「おうちえんミマモ」(以下、ミマモ)を例に挙げる。ミマモは月額1台2,000円で使えるカメラ。工事不要で簡単に設置できる特徴をもつ。

「おうちえんミマモ」に関するプレスリリース
※発信元は株式会社スマートエデュケーション / PR TIMES

保育施設に求められる「信頼」をカメラで担保する

先に記載しておくのはミマモをはじめ、同様の見守りカメラは「監視カメラ」ではない点だ。とくに、子どもを預かる施設のカメラというと、どうしても「保育士がしっかり働いているかどうかを監視するためのカメラ」と捉えられやすい。もちろん、保育士(教員)の働き方が正しいかどうかを判別するためにも使用するものの、本当の目的は子どもと保育士のどちらも守ることだ。

保育園や幼稚園は、子どもを預かるだけでなく、保育士や教員を守る機能も求められてきている。

細かい仕様は見守りカメラによって若干異なると思うが、基本的には見守りカメラで教室内を録画しっぱなしにしつつ、主とする機能は、確認したいタイミングに合わせて映像をチェックできるというもの。そのため、職員室などに映像を流し続けて監視する、というものではない。

カメラを導入するとなると保育士(教員)側としても良い思いはしないかもしれない。「監視されている」「何か疑われている」「信用されていないのでは」という感情が芽生えるのは至極当然だ。ただ、裏を返せばこれらのカメラのおかげで、適切な保育をしていることが保護者にも一層伝わるという。

さらに、このような適切な保育をしているというアピールが映像に乗って進められることで、「子どもを安心して預けられる園」というようにPRできるとしている。

現在は多くの地域で「待機児童」についての問題が浮上しているが、仮にこのまま少子化が続き、待機児童もなくなった場合、保育園や幼稚園は「より信頼できるかどうか、質で選ばれる」時代になっていく可能性がある。

ここでいう質とは、当然クオリティなども含まれるが、カメラで気になったら確認できる透明性なども入ってくる。また、カメラによって「先生が守られている」「カメラがない施設のほうがマイノリティ」という状況になっていけば、就労先としても選ばれやすくなるかもしれない。

安心して子供を預けられ、安心して子供を預かれる。カメラという一般的なプロダクトではあるが、このような「安心」という付加価値によって日本はよりよくなっていく気がした。

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シクチョーソンでは、デジタル庁 河野太郎大臣の講演をはじめ、「自治体・公共Week2024」で実施された各種セミナーや出展ブースのレポートなどを公開中。気になる取り組み、参考にしたいサービスなどを紹介しているのであわせてチェックしてください。

自治体・公共Week2024 レポート記事一覧

展示会概要
展示会名自治体・公共Week2024
会期:2024年6月26日(水)~2024年6月28日(金)
会場:東京ビッグサイト 西展示棟
※本展は業界関係者のための商談展です。一般の方はご入場できません。

おうちえんミマモ

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