株式会社SOKKINは8月23日、現役介護士を対象とした介護士の熱中症対策に関する簡単アンケートを実施し、その結果を発表した。
主なサマリーは以下。
- 93%の介護士が勤務中に暑さが原因の体調不良を経験している。最も多い症状は「疲れやすい」
- 夏の入浴介助や冷房のない環境での作業で体調不良に襲われる介護士が多い
- 勤務中に熱中症にかかったことがある介護士は6割以上
- 8割以上の介護士が熱中症対策として「こまめな水分補給」している
- 介護士の熱中症対策で使用しているグッズは「汗拭きシート」が最多
- 8割以上の介護士が「職場に十分な熱中症対策がない」と回答
- 熱中症の危険度は「熱中症警戒アラート」で判断している人が最多
- 約7割の介護士が熱中症対策に関して「昨年より意識している」と回答
アンケート結果の詳細はSOKKINのメディアサイトに掲載されている。
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介護士は外出を避けることもできず、さらには体力を必要とするため夏場、ことしのような酷暑のなかでは非常に苦労を強いられる。
アンケート回答を見てみると、「入浴介助」の際に浴室内の温度と湿度の上昇でめまい等に襲われたという回答があった。さらには、クーラーを苦手とする介護者との対応時は、扇風機を使っていても強烈な暑さに見舞われるという話も記載されていた。また、休憩を取りたくても人手不足の影響で、あまり時間を取れないといった課題も浮上している。
今後、日本では高齢化が進み、「ヤングケアラー」「ビジネスケアラー」など、介護士だけでなく多くの人が介護に関わる可能性がある。介護自体の仕組みやシステムを変化させるだけでなく、気候等に合わせた環境そのものの変革も必要になっていきそうだ。