株式会社miiboは10月8日、多くの自治体から関心が寄せられている横須賀市のAIチャットボット開発プロジェクトについて、同市経営企画部デジタル・ガバメント推進室主任の村田遼馬氏へのインタビューを公開した。
横須賀市では2020年に「デジタル・ガバメント推進方針」を策定し、「利用者中心の行政サービスの実現」「新たなイノベーションを創発できる地域の実現」を目的に、さまざまな取り組みを推し進めている。
注目ポイントは以下の4点だという。
- 比較的短期間で2つのAIチャットボットを開発・リリース
- 他自治体からの問い合わせに対するAI自動応答システムの導入
- 市民参加型AI開発「ニャンぺい」プロジェクトの実施
- 自治体特有の環境(LGWAN等)でのAI活用の実現
インタビュー記事の主な内容は以下だ。
- 横須賀市のAI活用が注目を集めた理由
- 多くの自治体や報道機関が関心を寄せた背景
- 全国の自治体からの問い合わせ増加の要因
- 効率的なAIチャットボット開発の手法
- 「気軽に使えるmiiboでミニマムに始めたからこそ、早期にAI活用の事例を作れました」(村田氏)
- IT専門家不在でも、短期間でAIチャットボットの開発・運用を実現した方法
- 市民参加型AI開発「ニャンぺい」の取り組み
- 「改善点を見つけていただくことを目的に、実験的な形でリリースしました」(村田氏)
- 市民の声を積極的に取り入れたAI開発プロセスの詳細
- 自治体特有の課題への対応策
- 行政特有の制約の中でAI導入を実現させた工夫
- LGWAN(自治体専用のセキュアなネットワーク)環境下でのAI活用方法
- AI活用による行政サービス改善の展望
- 多言語対応など、AIを活用した新しい行政サービスの可能性
- パーソナライズされた情報提供の構想と課題
実際に自治体の人による「ここが苦労した」「自治体上の制約」「コスト削減に成功」など、多く……というよりもほぼすべての自治体の人に読んでもらいたい内容だ。筆者も業務中にいそいそと読み進めてしまった。
とくに、AIチャットボット制作における全体的な大まかな話だけでなく、“実際のところ”の話も交えられているので、大変有意義なコンテンツだ。