株式会社ロッテは、11月8日の「いい歯の日」にあわせて2024年11月5日(火)~8日(金)の間に東京都豊島区立の全小学校にてキシリトール入りガムを取り入れた取り組みを実施したことを発表した。区立の全小学校へのガムの導入はロッテとして初の取り組みだという。
ガムを噛みながら歯の健康について学ぶ
ロッテではキシリトールを取り入れた歯の健康習慣を広げていくため、2024年6月に東京都豊島区の千早小学校にて「給食後にもキシリトールを噛もう!プロジェクト」を実施した。千早小学校では、歯と口の健康週間にあわせて給食後にキシリトール入りガムを噛む取り組みを同校の校医である土肥先生が推進。この取り組みをきっかけに、同小学校だけでなく豊島区教育委員会、豊島区歯科医師会、豊島区学校歯科医会との連携に至った。
実施期間中、区立小学校では、子どもたちは給食後の歯みがきにくわえ、キシリトール入りのガムを食べた。千早小学校では5分間の「ガムタイム」が設けられ、土肥先生による歯の健康やキシリトールに関する動画を視聴したそうだ。ガムを噛みながら歯の健康について学ぶことで、キシリトール入りガムを取り入れた習慣の重要性を感じてもらったとのこと。
ガムを食べた児童たちからは「スーっとして甘くておいしい」「お家でも続けたい」「6月からお家でもガム噛んでるよ」などと感想を言いあっていたという。ガムを噛み終えた後は、銀紙にガムを包み先生がゴミを回収。ガムを食べるだけでなくゴミを正しく捨てることまでの一連を体験した。
「コロナ禍の影響で、口腔状態が悪化する現象がみられていた」
ロッテのプレスリリースでは、豊島区教育委員会、千早小学校 比金校長先生、土肥先生の3者からのコメントが記載されていたので、そのまま紹介する。
豊島区教育委員会
豊島区では、『豊島区歯と口腔の健康づくり推進条例』に基づき、区内の幼稚園・小学校・中学校で学校医や歯科医師、歯科衛生士の方々と連携して歯と口腔の健康に向けた取り組みを続けています。
そのような中、本年6月に豊島区立千早小学校にて豊島区歯科医師会の土肥先生と株式会社ロッテ、株式会社博報堂と協働し、歯の健康のためにキシリトール入りガムを噛む習慣を付ける取り組みを行いました。子どもたちからは、「毎日家でも続けたいです」、「ご飯もしっかり噛もうと思います」、「ガムだけでなく、歯も磨かなきゃいけないと思いました」など、自らの健康を気にかける姿が見られました。11月は千早小学校だけでなく区内の他の小学校でも、子どもたちが歯と口腔に関する正しい知識を身に付けてほしいとの思いから、この度、区立の全小学校での実施に至りました。今回の取り組みを通して、豊島区教育委員会としても生涯にわたる健康づくりのきっかけになればと考えております。
千早小学校 比金校長先生
小学校高学年の児童は低学年の児童と比べて生活習慣が乱れやすいことから小学校から歯の健康を守ることへの意識付けや取り組みが大切だと感じております。この度、「給食後にもキシリトールを噛もう! プロジェクト」への参加をきっかけに、子どもたちやその保護者の皆さまに歯みがきだけでなくキシリトール入り ガムを取り入れた歯の健康習慣を知り、自らの健康について考えてもらう機会になったと感じています。
公益社団法人東京都豊島区歯科医師会 兼 豊島区学校歯科医会 土肥先生
子どものむし歯は減少していますが、コロナ禍の影響を受けて学校での歯みがきの減少など から口腔状態が悪化する現象がみられました。各学校で、徐々に歯みがきが再開していますが、歯を健康に保つには歯みがきに加えてキシリトールの摂取も有効的だと考えています。そのためにも今回の取り組みをきっかけに児童だけでなく親御さんや学校を含む周り の大人たちの理解も重要です。学校で体験したキシリトール入りガムの摂取をお家に帰っ て保護者に共有することで、保護者にも関心を高めてほしいと思っています。予防歯科先進国のフィンランドでは、給食後にキシリトール入りのガムを噛む習慣が当たり前のように取り入れられているため、今回の取り組みも継続的に行われることでフィンランドのように習慣として定着することを願っています。