川崎市は、株式会社メルカリの協力のもと、市役所庁舎移転に伴い不用となった物品を販売するオンラインショップ「川崎市メルカリShops」を開設した。これにより、従来の町内会・自治会への譲渡に加え、一般市民にも庁内物品の再利用を促進する取り組みをスタートさせる。
政令指定都市初の「庁内不用物品」販売!循環型社会の形成へ
全国50以上の自治体が「メルカリShops」に出店しているが、政令指定都市において庁内の不用物品を販売する事例は今回が初めて。川崎市は、環境負荷の軽減と廃棄コストの削減を目的に、庁内物品のリユースを積極的に推進している。
庁舎移転に伴い発生した大量の不用物品について、以下の3R(リデュース・リユース・リサイクル)の取り組みを進めてきた。
- リデュース:庁舎移転後も庁内で使用を継続し、廃棄物を抑制
- リユース:町内会・自治会への譲渡・再利用を実施
- リサイクル:産業廃棄物の種類ごとの分別、鉄くずの売却など
今回の「メルカリShops」の開設は、3Rの取り組みのうち「リユース」の最終段階として、広く市民に物品を活用してもらうことを目的としている。
「川崎市メルカリShops」概要
- ショップ名:川崎市「メルカリShops」
- URL:川崎市メルカリShops
- 開設日:2025年2月18日(火)14時
- 協力企業:株式会社メルカリ
販売予定物品
川崎市役所の庁舎移転に伴い、以下の物品が出品される予定。
- 大型什器(約70点):事務机、更衣ロッカー、ソファーセットなど
- 消耗品(約450点):ファイル、電話機など
これらの物品は、状態を確認した上で再利用可能なものが出品される。
引き渡し方法
- 大型什器(事務机・ロッカー・ソファーセットなど)
➡ 第4庁舎にて現地引取 - 消耗品(ファイル・電話機など)
➡ メルカリ便にて発送
購入者は、商品ごとに指定された方法で受け取ることができる。大型什器は現地引取が必要となるため、購入時に注意が必要だ。
環境負荷軽減と廃棄コスト削減の両立
今回の取り組みは、環境負荷の軽減だけでなく、市の廃棄処分にかかるコストの削減にもつながる。従来、不用品の処分には一定のコストがかかるが、リユースを進めることで、これを削減することが可能となる。さらに、市民が気軽に庁内物品を購入し活用できる機会を提供することで、持続可能な社会の実現にも貢献する狙いがある。
川崎市は、今後も庁内で不用となった物品全般を「メルカリShops」で販売し、自治体としてのリユース活動をさらに推進していく予定だ。
今後、どのような品物が出品されるのか、また市民の反応がどうなるのか注目が集まる。興味のある方は、ぜひ「川崎市メルカリShops」をチェックしてみよう!