CO2削減の第一歩は「見える化」 企業と連携し、システム活用を推進
神奈川県は、県内企業の脱炭素化を促進するため、CO2排出量を容易に把握できる「CO2排出量管理システム」の導入支援に取り組む事業者の公募を開始した。環境負荷の低減に向けた第一歩として、自社のCO2排出量を可視化することが求められている中、この取り組みは、企業の脱炭素経営を後押しするものとなる。
CO2排出量管理システムとは
CO2排出量管理システムとは、電力使用量や燃料消費量などのデータを入力することで、自動的に温室効果ガス排出量を算定し、視覚化できるツールだ。クラウドサービスを活用することで、企業は自社のCO2排出量を把握し、削減目標の設定や具体的な対策の検討を行うことが可能となる。
県と連携する事業者の募集について
今回の公募では、CO2排出量管理システムを提供する事業者を募集し、県と協定を締結。協力のもと、県内企業へのシステム導入を促進するためのセミナー開催や情報発信などを行う。
募集要件は以下の通り
- 対象事業者:国内でCO2排出量管理システムを提供している事業者
- 連携期間:協定締結日から2028年3月31日まで
- 主な連携内容:
- 県内企業へのCO2排出量管理システムの導入促進
- システムを通じた温室効果ガス排出データの活用
- 県の温暖化対策計画書制度における事務負担軽減の支援
募集期間と応募方法
募集期間は 2025年2月25日(火)~3月14日(金) まで。応募希望者は県の公式ホームページに掲載されている応募様式をダウンロードし、必要事項を入力の上、電子メールにて提出する。審査を経て、4月中旬以降に協定を締結する予定。
詳細は神奈川県の公式サイトで確認できる。
神奈川県 CO2排出量見える化促進事業
企業の脱炭素化を後押しする神奈川県の取り組み
県内企業の脱炭素経営を支援するこの取り組みは、今後の環境政策において重要な役割を果たす。特に中小企業にとっては、CO2排出量の把握が難しいという課題があり、県の支援を受けながら適切な脱炭素対策を進める機会となる。
神奈川県は、環境負荷の低減と経済成長を両立させる持続可能な社会の実現を目指し、県内企業とともにCO2削減に向けた取り組みを強化していく。