静岡県菊川市は、2026年3月末に供用開始予定のJR菊川駅南北自由通路の整備に向けた最終寄付募集を、ふるさと納税制度を活用した「ガバメントクラウドファンディング®(GCF®)」で開始した。運営は、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を展開する株式会社トラストバンク。募集期間は2025年4月18日から6月30日までで、目標金額は100万円。
まちの南北をつなぐ自由通路 市民協働で進める駅整備
これまでJR菊川駅は南口のみに改札が設置されており、市街地の南北を行き来するには駅東西の道路を大きく迂回する必要があった。南北自由通路の整備により、駅北側の利便性を高めると同時に、市全体の回遊性と街の一体感を促進する狙いがある。
駅整備の工事は2022年度末から始まり、仮駅舎の建築や橋上駅舎の整備を含む大規模な事業として進行中。今回のクラウドファンディングでは、整備費用の一部を市民や全国の応援者から募る。
3万円以上の寄付で芳名板に名前を刻印
寄付金はすべて南北自由通路整備事業に活用され、3万円以上の寄付者には、新駅舎南側に設置予定の芳名板に名前が刻印される特典がある。「まちの未来に名前を残す」仕掛けとして、幅広い市民参加を促す仕組みだ。
市長「新たな菊川駅にぜひ名前を刻んでほしい」
菊川市の長谷川寬彦市長は、「南北自由通路整備は市制20周年の節目にふさわしいまちづくりの大きな一歩。最終募集ではぜひ多くの方にご参加いただき、新しい駅にその名を刻んでほしい」とコメント。市内外からの継続的な関心と支援を呼びかけている。
ガバメントクラウドファンディングとは
ガバメントクラウドファンディング(GCF®)は、ふるさと納税制度を活用し、自治体が地域課題の解決に向けたプロジェクトを提示し、使い道に共感した個人から寄付を募る仕組み。寄付者は控除を受けながら、具体的な地域支援に貢献できる。
本プロジェクトは、2023年度から継続して実施されてきた「KIFUGAWA PROJECT」の最終募集となり、これまでに6,000万円を超える寄付を集めている。
【関連リンク】
▶ プロジェクトページ:https://www.furusato-tax.jp/gcf/3854
▶ 南北自由通路整備事業の詳細:https://www.city.kikugawa.shizuoka.jp/toshikeikaku/ekikita/nanbokujiyuutuuro.html