千葉市内で自動運転バス実装へ 海浜幕張を仮想空間で作る

千葉市
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千葉県千葉市で自動運転バスをはじめとする近未来モビリティの実装に向けた取り組みが始まっている。物理空間にある情報をIoTなどで集め、仮想空間で再現する技術(デジタルツイン)を活用した同市内における安全性検証に取り組むのは、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社、BIPROGY株式会社、三菱プレシジョン株式会社、東京海上日動火災保険株式会社、株式会社IHI、先進モビリティ株式会社たち。

仮想空間でシミュレーションすることで、レベル4の自動運転サービス実装に向けた質の高い安全性検証を実現することが狙いだ。これらは千葉市からの委託を受けた取り組みで、自治体が主導し、仮想空間で自動運転の安全性を検証する事業は全国初だという。

この事業では、まず幕張新都心の実際の交通環境や車両走行データ、リスク箇所や事故データを用いて仮想空間の環境を構築する。そのうえで、走行条件や車両パラメータを自由に設定し、走行検証を何度も重ねていく。

本事業の後には、運行業者による走行のトライアンドエラーを実車走行とデジタルツイン環境の双方で繰り返しながら改善を重ねることを予定。どのような走行条件であれば安全な運行が可能であるのかを緻密に分析し、幕張新都心における自動運転サービスの社会実装を目指している。

幕張新都心のデジタルツイン環境構築はことし9月ごろまでを予定。その後、検証シナリオを作成し、走行シミュレーションやODD検討・安全性検証を進める。本年度2025年3月までのスケジュールだ。
※ODDとは:Operational Design Domain。道路条件、地理条件、環境条件など、自動運転システムが正常に作動する前提となる設計上の走行環境に係る特有の条件のこと。

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