伊藤忠ケーブルシステムが販売するAI搭載蓄電池でカーボンニュートラル実現を目指す 蓄電池の充放電コントロールを最適化

伊藤忠ケーブルシステム
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伊藤忠ケーブルシステム株式会社は10月9日、AI搭載型蓄電池「SMART STAR」に関する販売スキームを活用し、西日本エリア初となる、徳島県南メディアネットワーク株式会社への提供を開始したことを発表した。

伊藤忠ケーブルシステムが提供する販売スキームを活用することで、ケーブルテレビ事業者が蓄電池販売という新たなビジネスに取り組みやすくなる。具体的には、同社が営業委託会社、専門施工会社、各種金融会社を紹介することでケーブルテレビ事業者に代わって営業や契約、調査、施工、保守を担う。さらに、伊藤忠グループ会社のリースやローンも取り扱えるそうだ。

今回提供開始となるAI搭載型蓄電池SMART STARは、平均的な家庭の1日の消費電力をまかなえる定格容量9.8kWhを有する次世代蓄電システム。通常時も停電時も最大3kVAの高出力で、一度に多くの電化製品を使用できるようにした。さらに、蓄電池が空の状態でも、約3時間で満充電できるという。

停電時は、エアコンやIH調理器、エコキュートやエネファームなどの200V機器も使用できるので、いつもと変わらず快適に過ごせるという。就寝中に停電が発生しても、SMART STARは停電を検知し、自動的に蓄電システムにためた電気の放電を開始する。また、充電用ケーブルがあれば電気自動車(EV/PHEV)への充電も可能だ。

AIが活用されているのは、日々の電気の使われ方を学習し、曜日や時間ごとの傾向から、翌日に必要な電力量の予測部分だという。さらに、翌日の気象予報から、太陽光パネルによる発電量を予測し、AIが予測する翌日の電気使用量と照らし合わせて蓄電池にためる深夜電力を決定する。

つまり、蓄電池の充放電のコントロールを最適化させるためにAIが活用されているわけだ。

今回は、徳島県南メディアネットワーク社への販売スキームの提供開始ではあるが、伊藤忠ケーブルシステムは今後は地域に密着したケーブルテレビ事業者を中心に当蓄電池を販売し、環境省が目標に掲げる「2050年カーボンニュートラル」に近づけるように社会貢献をしていくという。

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