東京都品川区は10月21日から「荏原第一地域センター」に、コンビニエンスストアと同じ機能を持ったマルチコピー機を設置する。区施設への設置は、品川区役所3階戸籍住民課に続いて2ヵ所目で、地域センターでは初の事例だそうだ。
マルチコピー機では、マイナンバーカードがあれば住民票や戸籍などの証明書を簡単に取得できる。通常の証明書発行に比べて100円安く、申請書も不要なので利用経験がある人も多いだろう。ちなみに、ほかの自治体の分もまとめて取得が可能。
目次
「セルフ発行の利便性周知」「窓口の混雑解消」を目指した
マイナンバーカードが普及したことで、役所に行かなくても全国のコンビニエンスストアで行政証明書を簡単に発行できるようになった。しかし、品川区のプレスリリースによれば「発行できること自体を知らない人」「マルチコピー機の利用方法がわからない人」も多数存在しているという。
また、自治体側においてはDXの進展によって、窓口の混雑や手続きのわずらわしさを解消するために「行かない窓口」「書かない窓口」など簡便に行政証明書を取得できる環境を整備しようとしている。
そのなかで品川区も上記の課題の解決を目指した結果、ローソンの協力のもと、マルチコピー機を荏原第一地域センターに設置するに至ったそうだ。ローソンには横浜市栄区、福岡市、北九州市にて自治体施設に協働でマルチコピー機を設置している実績がある。
設置するマルチコピー機で取得できる証明書は、住民票の写し、印鑑証明書、特別区民税・都民税課税（非課税）・納税証明書、戸籍全部・個人事項証明書、戸籍の附票の写しだ。なお、住所が本籍地と異なる場合、本籍地への事前の利用登録申請が必要（登録に5日程度かかる）。
