株式会社ポニーキャニオンは10月25日、株式会社テレビ西日本と地域活性化および持続可能な社会実現に向けた事業に関する業務提携契約を締結したことを発表した。
エンターテインメント企業が地域活性化事業、および持続可能な社会実現に向けた事業に特化した業務提携契約を地上波テレビ局と結ぶことはエンターテインメント業界初だという。
新たな価値を創造することで地方創生に貢献
ポニーキャニオンは1966年創業の総合エンターテインメント企業。エンターテインメント業界唯一の地域活性化事業専門部署「エリアアライアンス部」を有し、府省庁、地方自治体、地域法人との協業に注力。2023年度までに500案件以上の事業を業了、エンターテインメント見地による社会課題解決に取り組んでいる。
テレビ西日本は1958年に開局。フジテレビジョン系列の九州における基幹局として、福岡県を中心としたエリアで、地域に根ざしたテレビ番組を制作・放送している。2021年に国連が世界の報道機関・エンターテインメント企業に協力を呼び掛ける「SDGsメディア・コンパクト」に参加。2024年度には「地域活性推進部」を新設し、地域の魅力を発信し、新たな価値を創造することで、地方創生に貢献することを目指している。
今回の提携によって、両社は有するノウハウ、人脈、販売網等を活用、補完し合うことにより、協業の幅を拡げていく予定だ。また、業務提携に先立ち、ポニーキャニオンが製作委員会幹事をつとめ、北九州市を舞台のモデルとしたTVアニメ「メカウデ」における協業、さらにはエリアアライアンス部にテレビ西日本から社員の受け入れを実施しているという。
「九州エリアのさらなる地域課題解決に邁進したい」
今回の業務提携についてポニーキャニオン・代表取締役社長 吉村隆氏は「弊社は地域活性化事業ローンチ以来、多くの九州案件に取り組んできています。この度、志を同じくするテレビ西日本さんと業務提携することによりソリューション精度を高め、九州エリアのさらなる地域課題解決に邁進したい」と語った。
テレビ西日本代表取締役社長 河野雄一氏は「テレビ西日本が持つ地域密着型の情報発信力とポニーキャニオンさんのコンテンツ制作力を組み合わせることで、より効果的な地域活性化施策の展開を目指したい」と本業務提携への抱負を述べている。
