群馬県嬬恋村「日本一のキャベツ生産地の持続可能な仕組みづくり」など実証実験に参画してくれる企業を募集

嬬恋村
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株式会社IRODORIは11月11日、群馬県嬬恋村と協力し、持続可能な地域活性化を目指す「企業版関係人口創出事業」の企業募集を開始したことを発表した。

本事業は自治体が提供するフィールドを活用し、企業が地域で暮らす住民との関係を構築し、地域課題の解決に挑戦するプロジェクトだ。地域住民の課題意識を理解している行政職員による地域課題や事業課題の洗い出しから、課題解決に向けた企業を募集するテーマの選定、企業を募集をしたうえで実証実験し、さらには事業化までを担う一連の流れのプロセスをパッケージにして展開していく。

目次

新たな価値を創造につながる可能性のある事業を洗い出す

今回のプロジェクトが推進される嬬恋村は、キャベツの生産地として全国に知られ、四季の美しい自然環境が魅力的な観光地だ。

しかし、いくつかの社会的・経済的課題に直面している。

若年層の都市部への流出による少子高齢化とそれに伴う後継者不足が地域経済の持続可能性に影響を及ぼしており、観光業が夏季に依存するために安定収益が難しい。さらには、天候による農産物の価格変動も農業中心の地域経済にリスクを与えている。また、人口減少が進む中で地域コミュニティの結束が弱まり、行事の担い手不足やインフラ維持の課題が深刻化している。

同村では、観光と農業の両立における環境保護と観光資源の持続的管理のバランスが求められている。さらに、高齢化に伴う避難体制の強化を含む防災対策も急務とされている。

そこで、今回の取り組みでは、地域住民の課題意識を理解している管理職約40名の職員を対象にした「官民連携プロジェクト会議」を実施し、民間と連携することで新たな価値を創造につながる可能性のある事業を洗い出し、実証実験として募集するテーマを整理した。

企業募集するテーマ一覧

実証実験として募集するテーマと、その概要は以下の6点だ。設定されたテーマだけでなく「フリー提案」も募集している。

地域で暮らす支援が必要な住民を可視化し、支える仕組みづくり

子どもから高齢者まで、支援を必要とする住民に関する情報を、異なる専門職間で安全に共有していく仕組みづくりやアウトリーチの施策を実行していく実証実験。

保育士の就業をセットにした新たな移住定住施策の推進

嬬恋村の保育園等と連携した新しい形の移住定住施策の仕組みづくりに向けた実証実験。

スキルアップ移住の推進

嬬恋村に移住をすることでデジタルスキルなどが身に付き、地域内に仕事の選択肢が少ない場合でも嬬恋村で暮らし続けながら都市部の仕事をリモートで実施できるようになる仕組みづくりの実証実験。

日本一のキャベツ生産地の持続可能な仕組みづくり

嬬恋村が誇る日本一のキャベツの生産地の持続可能性に向けた研究や、気候変動対策を意識した循環型ビジネスモデルの構築等の実証実験。

デジタル技術を活用した中山間地域の二次交通支援

嬬恋村で暮らす高齢者や観光で訪れる方々の移動をデジタル技術を活用してサービス化することを目的とした実証実験。

観光協会と連携した地域住民が歓迎する持続可能な旅行企画づくり

観光客の受け入れ側である地域住民が歓迎したくなる旅行パッケージを地域の事業者や住民と密な連携をしている観光協会と連携して企画する実証事業。

フリー提案

嬬恋村の課題解消や行政サービスの向上等に資する実証実験。

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