シャボン玉石けん株式会社は、防災意識の向上を目的とした「防災に関するアンケート調査」を実施し、その結果を発表した。本調査では、20~60代の男女を対象に、災害時の衛生管理に関する不安や備えの状況を調査した。その結果、約7割の人が「身体の洗浄」に不安を抱えているにもかかわらず、非常時に向けた洗浄剤の備えができていないことが明らかになった。
災害時の衛生管理に関する課題が浮き彫りに
本調査によると、災害時に最も不安を感じる衛生管理の項目として、「トイレ」(1位)、「感染症対策」(2位)、「身体の洗浄」(3位)が挙げられた。特に、身体の清潔を保つことに対して不安を感じている人は多いにもかかわらず、約7割が災害時に備えた洗浄剤を準備していないことが分かった。
調査結果の主なポイント
- 5割以上が自宅で防災の備えを行っている
- 災害時の衛生管理で不安を感じる項目は 「トイレ」「感染症対策」「身体の洗浄」 の順
- しかし 50%以上が日用品・衛生用品の防災対策が不十分
- 防災対策として最も備えているものは 「マスク」「ティッシュ・トイレットペーパー」「消毒・除菌用グッズ」
- 70%が身体の洗浄剤を備えていない
- 80%が「非常時にも使えるボディソープ」を備えたいと考えている
- 半数以上が女性向けの防災用品の必要性を認識しているが、実際には備えていない








身体の洗浄と口腔ケアが感染症予防のカギ
北九州市 危機管理室・地域防災担当係長の東俊宏氏によると、災害時には衛生状態の悪化が懸念されるため、適切な衛生管理が不可欠である。特に、避難所では水不足により十分な入浴や手洗いができない状況が発生し、感染症のリスクが高まる。
身体の清潔維持がもたらすメリット
- 感染症予防:水が不足する環境下でも身体の洗浄を適切に行うことで、細菌やウイルスの繁殖を抑える
- 精神的な安定:災害時でも清潔を保つことで、不安やストレスを軽減する
また、口腔ケアの重要性も指摘されている。特に高齢者は、口腔内の細菌が肺に入り込むことで肺炎を発症するリスクがある。水が使えない状況でも、ハンカチやティッシュで歯の汚れを拭き取るなど、最低限のケアが必要だ。
防災対策に適した衛生用品の選び方
災害時には水の供給が制限される可能性が高いため、水を使わずに身体や口腔の清潔を保てる製品が求められる。シャボン玉石けんでは、こうした災害時の状況を考慮し、環境や健康に配慮した無添加製品の活用を提案している。
おすすめの防災用衛生用品
- 全身ケアソープ「バブルガード」
- 1本で 髪・顔・体・足・デリケートゾーン まで洗浄可能
- 拭き取りだけの清拭用としても使用可能
- 非常時や水不足の際にも清潔を保てる
- 「せっけんハミガキ」
- 口の中で泡立ちすぎず、少量の水でしっかりブラッシングできる
- 水不足になりやすい災害時の口腔ケアに最適
- 「手洗いせっけん バブルガード」
- 頻繁な手洗いでも手肌に優しく、感染症対策として重要
- 子どもから高齢者まで安心して使用可能
個々に合った防災対策の必要性
防災対策として 食料や水の確保は重要 だが、それだけでは不十分である。特に、アトピーや敏感肌の人、乳幼児や高齢者など、特定のニーズに合った衛生用品を準備することが求められる。
防災対策のポイント
- 普段使いできる製品を防災用品として備える(ローリングストック)
- 赤ちゃんや高齢者、疾患のある人に適したアイテムを準備する
- 口腔ケア用品やデリケートゾーン用の衛生用品など、状況に応じた備えを意識する
昨年の能登半島地震では、下水道の被害により排水処理ができない状況が続いた。こうした災害時においても、安全に使用できる無添加製品を備えることが、衛生管理の向上につながる。
防災意識の向上と実践的な備えを
今回の調査では、多くの人が「防災対策の必要性を理解しているものの、実際の備えが不十分である」ことが明らかになった。特に、身体の洗浄や口腔ケアの重要性は認識されているものの、適切な備蓄ができていないケースが多い。
防災は「知ること」だけではなく、「実際に備えること」が重要である。いざという時に備え、家族や自分自身の健康を守るために、日常的に使える防災用品を準備しておくことが求められる。