渋谷区観光協会がインバウンド向け防災リテラシー向上へ 防災と文化を融合させた「BOSAI ORIGAMI」プロジェクト

防災と文化を融合させた「BOSAI ORIGAMI」プロジェクト
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一般財団法人 渋谷区観光協会は、一般社団法人 渋谷未来デザインが展開するインバウンド向けの防災リテラシー向上プロジェクト「QUAKEMATE PROJECT(クエイクメイト プロジェクト)」に賛同し、折り紙を通じて災害対策を学ぶ「BOSAI ORIGAMI」の配布を開始した。

この取り組みは、2024年11月に開催された「SOCIAL INNOVATION WEEK 2024(SIW)」のアワードプログラムで最優秀賞を受賞した入江真帆氏が考案したプロジェクトをもとに実現したもの。


目次

「QUAKEMATE PROJECT」とは?

「QUAKE(揺れ・地震)」と「MATE(仲間・相棒)」を組み合わせた造語で、訪日外国人が日本滞在中に災害に遭遇した際、落ち着いて行動できるように防災リテラシーを向上させることを目的とするプロジェクト。

その一環として、日本の伝統文化である「折り紙」を活用し、楽しく、わかりやすく災害対策を学べる「BOSAI ORIGAMI」が開発された。


「BOSAI ORIGAMI」の特徴

「BOSAI ORIGAMI」は、折り紙を通して地震対策や災害予防に関する情報を学びながら、折り終えると「OMAMORI(御守り)」と「MAMORIGAMI(やっこさん)」の2種類のデザインになる。

  • OMAMORI(御守り)
    日本の神社で見られる伝統的なお守りにインスパイアされたデザイン。
  • MAMORIGAMI(やっこさん)
    地震から守るとされる日本の神話の神様、武甕槌命(タケミカヅチ)をモチーフにしている。

これらは持ち歩ける形状となっており、観光客が防災を意識しやすい仕組みとなっている。

折り方動画


プロジェクト発案の背景

本プロジェクトを考案したのは、ロンドン芸術大学 修士課程を修了した入江真帆氏

10年間の海外生活を経て感じた課題である、「日本に訪れる外国人観光客の防災リテラシーの低さ」と「各自治体の備え不足」をテーマに、修士課程の卒業制作として「BOSAI ORIGAMI」を発案。

「災害の備えを、楽しく身近に感じられる体験を通して伝えたい」という思いを形にし、日本に来た観光客へ新しい防災アプローチを提供する。


「BOSAI ORIGAMI」配布場所とイベント情報

「BOSAI ORIGAMI」は5,000部を製作し、2025年3月11日(火)より渋谷駅周辺のホテルや商業施設で配布を開始

【配布場所】(3月11日時点)

場所住所
渋谷エクセルホテル東急(客室内)東京都渋谷区道玄坂1丁目12−2
ハイアット ハウス 東京 渋谷(客室内)東京都渋谷区桜丘町3−3−3
RAYARD MIYASHITA PARK 免税カウンター東京都渋谷区神宮前6丁目20−10

また、3月24日には港区虎ノ門で開催される「防災新視点サミット」に出展し、来場者に向けた体験型の防災イベントを実施する予定。

【イベント概要】

  • イベント名:防災新視点サミット
  • 日時:3月24日(火)14:00〜16:00
  • 場所:ニッショーホール(東京都港区虎ノ門2-9-16 日本消防会館2F)
  • 内容
    • トークセッション(14:55〜15:30)
      • 登壇者:
        • 入江真帆(QUAKEMATE Project Founder)
        • 金山淳吾(SIWエグゼクティブプロデューサー/渋谷区観光協会 代表理事)
    • ブース出展

「QUAKEMATE PROJECT」が目指す未来

本プロジェクトは、観光客が防災意識を自然に身につけられる新しいアプローチとして、今後も全国の自治体や観光関連施設への展開を予定している。

渋谷区観光協会では、折り紙という日本の文化を通じて、「楽しく防災を学ぶ」取り組みを推進し、外国人観光客だけでなく、日本国内の人々にも防災の重要性を伝えていく方針だ。

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