長野県御代田町を拠点に活動する合同会社くるみは、築50年の空き家を宿泊施設へと再生するプロジェクト「軽井沢の築50年古民家を快適な宿泊施設へ!信州の放置空き家問題解決の第一歩!」を立ち上げ、クラウドファンディングを開始した。プロジェクト期間は2025年4月12日から6月30日まで。CAMPFIREにて支援を募っている。
クラウドファンディングページ:https://camp-fire.jp/projects/829128/view
「壊す」ではなく「活かす」という選択
本プロジェクトが目指すのは、ただのリノベーションではない。「空き家を、再び人が集う場所に」「想いと記憶を、次世代につなぐ」――そんな想いからこの挑戦は始まった。
代表の佐光氏は、大阪から信州に移住した当事者として地域課題に触れ、「移住者だからこそできることがある」として合同会社くるみを設立。農業支援や物件管理を手がけるなかで、放置空き家の現実に直面した。
「オーナーの“壊さず残したい”という声に応えたい」
そんな願いに寄り添い、物件を買い取って再販するのではなく、オーナーの想いを尊重し、再生の伴走者として宿泊施設への転用を進めている。
軽井沢駅徒歩圏、観光にも好立地の物件
今回の対象物件は、軽井沢駅から徒歩20分(車で6分)、プリンスショッピングプラザやスキー場にもアクセス良好な立地。徒歩圏には飲食店やコンビニもあり、2台分の駐車スペースも備える。
再生後は、旅の拠点として地域の魅力を体感できる拠点となることを目指しており、クラウドファンディングのリターンとして宿泊体験付きのプランが複数用意されている。
トゥクトゥクで巡る軽井沢ガイドも
宿泊プランには、軽井沢周辺をトゥクトゥクで巡る観光案内付きプランも用意されており、家族や友人との特別な滞在体験が可能となる。その他、新鮮野菜セットやはちみつとのセットなど、地域の恵みを届けるリターンも人気を集めそうだ。
空き家の価値を問い直す“地域発のソーシャルアクション”
全国で問題化する空き家の増加。その多くが「管理困難」「用途不明」として取り壊されていくなか、合同会社くるみは「再生という選択肢」を提示する。
「物件はオーナーの大切な所有物であり、想いや歴史ごと未来へつなぐべき地域資源です」
佐光氏の言葉には、地域に根ざした活動を続けてきたからこその説得力がある。
今回のクラウドファンディングは、軽井沢という観光地での実証を皮切りに、信州各地へと展開していく構想も視野に入れている。