金沢・にし茶屋街にて、2025年4月13日より新感覚のARアート体験「33yoiyoi(さっさよいよい)」がスタートした。主催は、文化とテクノロジーを融合させた地域活性を展開する合同会社かなざわざ。期間は11月30日までで、アートカフェでドリンクを購入すれば体験は無料となる。
本作品は、全長100mの街並みを舞台に展開する“自動進行型ARアート”。ユーザーが歩かずとも物語が展開する仕組みで、現実の景観に重なる幻想的な映像と音声により、まるで物語の登場人物になったかのような体験を提供する。
登場するのは、金魚の精「澄華」や提灯の精「燈華」、そして物語の幕開けを告げる「門」など、街の歴史と風情をモチーフにしたARキャラクターたち。演出を手がけたのは、古書を用いた幻想的なコラージュ作品で知られるErico Ando氏。アートと観光が融合したコンテンツは、地域資源の再発見と発信にもつながる。
さらに、展示と連動したアートカフェでは、物語の背景を紹介するパネル展示やSNS映えするフォトスポットも用意。今後は、他地域への巡回展やイベントブースでの展開も計画されている。
歴史都市・金沢に新たな文化体験をもたらす本プロジェクトは、AR技術の可能性と地域文化の融合による“観光のアップデート”として注目されている。