家庭で心不全の悪化を早期発見 AIが重症度を数値化、在宅モニタリングの新時代へ

家庭で心不全の悪化を早期発見 AIが重症度を数値化、在宅モニタリングの新時代へ
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SIMPLEX QUANTUM株式会社と東京大学の研究チームは、家庭で計測可能な心電図から心不全の重症度を高精度で判定できるAIシステムを開発した。スマートウォッチなどの携帯型心電計と連携し、わずか1つの誘導心電図から「HFインデックス」と呼ばれる独自指標を算出。これにより、心不全の進行度をリアルタイムに数値化し、早期発見・早期対応につなげる新たなアプローチを実現する。

本システムは、従来のように植込み型医療機器に依存することなく、家庭内でのモニタリングを可能にし、再入院のリスク低減や遠隔医療の発展にも寄与。左室収縮能が低下していない心不全(HFpEF)にも対応する点が画期的で、約92%の判定精度を達成している。

2025年4月24日には国際学術誌『International Journal of Cardiology』に研究成果が掲載された。今後、心不全管理のパラダイムを変える技術として、医療現場と家庭をつなぐ鍵となりそうだ。

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