株式会社インフォモーションは7月30日、青森市がデジタル田園都市国家構想交付金を活用して、同社が提供するAIによる自動情報収集プログラムを用いたイベント情報集約サービス「青森市イベント情報集約サイト」を導入したことを発表した。
本サービスでは、市内のイベント情報と過去の宿泊施設混雑状況、宿泊プラン比較検索機能をひとつのサイトに集約して提供する。これにより、市民や観光客、イベント企画者の利便性向上を図るとともに、年間を通じたイベント開催の活性化と宿泊需要の平準化を目指す。
効率的にイベントなどの情報を提供することに課題があった
青森市は、雄大な八甲田連峰と穏やかな陸奥湾に囲まれ、三内丸山遺跡や青森ねぶた祭をはじめとする歴史文化遺産と自然が調和する都市だ。市内各地では、この豊かな観光資源を活かしたイベントが四季を通じて開催されている。
しかし、プレスリリースによれば、「これらのイベント情報や宿泊施設の情報を市民や観光客、イベント企画者に効率的に提供することが課題」だったという。この課題を解決するために、インフォモーションが提供するAIによる自動情報収集プログラムを用いたイベント情報集約サービスの導入に至った。
本サービスは東北の自治体では初の導入のようで、デジタル田園都市国家構想交付金（デジタル実装タイプ）のTYPE1事業として採択されたそうだ。
青森市イベント情報集約サイトの特徴
以下は青森市が導入したイベント情報集約サイトを紹介する。
多様なイベント情報を網羅的に集約
本サービスでは、特許取得済みのAI技術を活用して、インターネット上のさまざまなWebサイトからイベント情報を自動収集する。大型施設内イベントからSNSに掲載された個人主催の小規模イベントまで、多様なイベント情報を網羅的に集約する。
ユーザーからの掲載依頼に対応し、新たな情報発信の場を提供
「青森市イベント情報集約サイト」内の専用の登録フォームにて、ユーザーからのイベント情報掲載依頼を受け付けている。Webサイトを持たない個人や小規模イベントの主催者の方々に、新たな情報発信の場を提供する。
イベント情報を一元配信し、シンプルなイベント情報入手体験を実現
収集したイベントを「青森市イベント情報集約サイト」で一元配信する。ユーザーは、市内のイベント情報を簡単に検索・閲覧できるほか、キーワード・日程・カテゴリ（全8カテゴリ）、ふたつの並び替え機能（「開催日が近い順」・「新着順」）、人気ランキング機能を用いて効率的にイベント情報を入手できる。
旅行計画・イベント企画に役立つ宿泊施設情報にスムーズにアクセス可能
本サイトは、大手宿泊予約サイトの宿泊プランを検索・比較可能な機能を実装している。ユーザーは宿泊日、人数、予算などの条件を詳細に設定し、ニーズに合った宿泊プランを容易に見つけられる。 また、サイト内に設置された「過去の宿泊施設混雑状況カレンダー」バナーから、青森市ホームページ内の当該情報にアクセスできる。
自治体側の業務負担を最小限に
イベント情報の収集、正誤確認、配信、サイト構築・運用をサービス提供者であるインフォモーション社が実施するため、青森市職員の業務負担を最小限に抑えられる。
青森市は「市への誘客促進に繋がることを期待」とコメント
プレスリリースでは、サービス公開にあたって青森市から、そして提供するインフォモーションのコメントがそれぞれ記載されている。どちらも内容をそのまま記載する。
青森市からのコメント
AIにより収集された多数のイベント情報を得ることができるだけでなく、同じサイト上で宿泊施設の予約や過去の宿泊施設混雑状況も確認できるサイトを開設しました。また、行政だけでなく民間のイベント情報も一緒に発信することで、幅広い情報を提供します。市民や青森市を訪れる観光客、イベント企画者など多くの方に活用いただきたいと考えています。多くの皆さんにご利用いただくことで、本市への誘客促進に繋がることを期待しています。
インフォモーション社からのコメント
当社は、「青森市イベント情報集約サイト」を通じて、青森市民ならびに観光客、イベント企画者の皆様に、イベント・宿泊施設情報の効率的な収集手段を提供し、地域活性化と宿泊需要の平準化に貢献できるよう努めてまいります。
