生成AIの企業活用が広がる中、次なる段階として「AIエージェント」に注目が集まっている。Allganize Japan株式会社が実施した調査によると、生成AIを業務で活用している企業の約6割が、1年以内にAIエージェントの導入を計画していることが明らかになった。
調査は、従業員数100人以上の企業に勤める正社員および経営層1,000名を対象に行われたもので、生成AIが既に業務効率化に一定の成果を上げている一方で、全社的な活用にはまだ課題が残っていることも浮き彫りになった。
企業がAIエージェントに最も期待しているのは、「複雑な業務プロセス全体の自動化」や「自然言語での直感的な対話による業務フローの自動化」など。生成AIでは対応しきれなかった業務の横断的な支援や自律的な判断機能を備えるAIエージェントの導入によって、業務の抜本的な効率化を目指す企業が増えている。
また、実際に導入している企業では「データ分析」「社内問い合わせ対応」「顧客サポート」など情報処理分野での活用が進んでおり、今後は会議支援や市場分析などへの応用も期待されている。導入にあたって企業が重視する点としては、「社内システムとの容易な連携」が最多となり、導入のしやすさや即効性が普及の鍵になると見られている。
Allganizeは、AIエージェントが「専門知識の有無にかかわらず誰でも使える」インターフェースを提供することで、企業全体のDX推進に貢献するとしており、2025年後半から2026年前半にかけて、AIエージェント市場の本格的な拡大が見込まれている。
集計データの詳細は次のリンク先にて:https://www.allganize.ai/ja/downloads/wp/ai-agent-survey-summary