千葉県勝浦市、観光に来た駐車場難民のためにシェアリングサービスを活用 akippaと連携

勝浦市
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akippa株式会社は7月31日、千葉県勝浦市と連携協定を締結したことを発表した。本協定では、勝浦市が抱える駐車場不足・違法駐車などの駐車場に関する課題に取り組み、解決を目指す。そして、観光客のアクセス改善および地域の活性化と、市民生活の利便性向上を図る。

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遊休資産の活用、排出ガス削減につながることからSDGsにも貢献

akippaは駐車場予約アプリ「アキッパ(akippa)」を運営している。以下本稿ではサービス名はアキッパ(カタカナ)で表記する。

アキッパとは、月極駐車場の未契約区画や個人宅の車庫・空き地・商業施設など空いている場所を時間貸し駐車場としてスマホから簡単に貸し出せ、ドライバーはWebまたはアプリから事前予約・事前決済して利用できる駐車場のシェアリングサービス。スペースの貸出や会員登録は無料。

全国に常時4万件以上予約できる駐車場を確保しており、スポーツ観戦やイベント・通勤・帰省・旅行などさまざまな用途での車移動時に利用されている。

これまでに50以上の自治体・スポーツクラブと連携し、交通渋滞や駐車場不足などの困りごと解決に取り組んでいる。また駐車場をシェアすることは、遊休資産の活用、排出ガス削減につながることからSDGsにも貢献できる。現在の会員数は累計400万人(2024年7月時点、貸主は含まない)。

アキッパの自治体との連携事例は以下のリンク先で閲覧できる。
アキッパ 自治体連携事例

市長は「地域全体で、観光地としての魅力向上を図る」と期待を寄せる

勝浦市とakippaの連携におけるポイントは以下の3つだ。

  1. 勝浦市内における「アキッパ」のサービス・事業の積極的な展開
  2. 本取り組みについて相互の広報やネットワークを活用した積極的な発信
  3. 勝浦市の管理用地における「アキッパ」を通じた活用の検討

勝浦市は千葉県の南東部に位置した海沿いのまち。東京都内から2時間程度でアクセスできるため首都圏からの来訪者も多い。水曜日を除き毎朝開催される「勝浦朝市」のほか、2月の「かつうらビッグひなまつり」、ゴールデンウィーク、夏の海水浴など年間を通じて多くの観光客が訪れる。近年は、観測開始以来一度も気温35度以上の猛暑日となったことがないことから、涼しい街としての注目も高まっているという。

しかし、多くが車で訪れる地域であるため、観光地周辺の駐車場不足や、駐車場を探しながら走る車によるうろつき運転、路上駐車など駐車場に関する課題が大きくなっていた。慢性的な渋滞が発生することから市民生活にも影響を及ぼすようになり、対策が求められていた。

そこで、アキッパと勝浦市は連携し駐車場問題に取り組んでいくことになった。

まずは現状の課題の分析だ。市が管理する土地の活用や周辺の民間駐車場の開拓も視野に、適切な解決策を模索・実行していく。

勝浦市長・照川 由美子氏は、「勝浦市は平坦地が少なく様々な場面で駐車場の確保が課題となっていた」と述べ、続けて「観光資源のブラッシュアップや新たな観光資源の発掘に取り組みつつ、akippa株式会社様との連携の取組を推進することにより、行政を含めた地域全体で、観光地としての魅力向上を図ってまいりたいと考えております」と期待を寄せた。

勝浦市

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