NPO法人ピースウィンズ・ジャパンは8月15日に、徳島県と災害時等における連結協力に関する協定および締結式を実施すると発表した。これは、南海トラフ巨大地震をはじめとした大規模災害時における被災者支援のさらなる強化を図ることを目的に、民間災害医療支援船を保有する特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンと締結を協定するものだ。
プレスリリースによれば、徳島県との協定内容は、災害時の医療従事者、救助隊員、航空機、災害医療支援船等の派遣や医療活動の実施、防災訓練等への参加、災害時のペット支援、その他という。
ピースウィンズ・ジャパンは災害発生時に医療を軸とした災害緊急支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”」を運営しており、患者搬送に活用するヘリコプターを2台、海からの支援活動を可能とする災害医療支援船「Power of Change」を保有している。
ピースウィンズ・ジャパンは国内外で自然災害、あるいは紛争や貧困など人為的な要因による人道危機や生活の危機にさらされた人びとを支援する1996年に設立した日本発の国際協力NGOだ。これまで世界39の国と地域で活動している。
先述した「空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”」は、大規模災害の被災地にいち早く駆けつけ、救助・救命活動に取り組む医療を軸とした災害緊急支援プロジェクトだ。航空機やヘリコプター、船などの輸送手段を活かし、医師や看護師、レスキュー隊員、災害救助犬などの救助チームが被災地に赴く。東日本大震災以降、ほぼすべての国内大災害に出動し、多くの被災者の方々を支援している。