広島県は8月19日、新たな挑戦を推進する「ひろしまサンドボックス」において、広島県内の市町と県内外のスタートアップ企業をマッチングをして、両者が一緒になって地域課題・行政課題等の解決を目指す取り組みとして、「The Meet 広島オープンアクセラレーター Gov-Tech-Challenge」を実施することを発表した。
目次
DXの実現を目指す
本事業は、県内市町の行政サービスを始めとする地域のさまざまなシーンにおいて、スタートアップ企業の提供する新たなデジタル技術やビジネスモデルを活用した商品・サービスの導入を進めることで、DXの実現を目指す。
同時に、本事業に参加する14の市町と、スタートアップ企業との協業により解決したい地域課題・行政課題が決定し、県内外のスタートアップ企業の募集を開始した。
参加市町課題一覧
参加する市町とそれぞれが抱える課題は以下にまとめた。
市町名 | 課題・テーマ |
広島市 | ・西国街道を賑わせたい! ・最新の消火体験設備を導入したい! |
竹原市 | ・市内観光の滞在時間を増やしたい! ・女性の多様な働き方を応援したい! |
三原市 | ・「関係人口の創出・産業振興」の課題解決に挑戦したい! ・「まちの安全・安心」の課題解決に挑戦したい! ・「地域づくり」の課題解決に挑戦したい! ・「行政サービス」の課題解決に挑戦したい! |
尾道市 | ・欲しい人に、欲しいサービスが届けられる仕組みを~デジタルの力で市の情報発信を充実させたい! |
福山市 | ・交流館を未来型コミュニティハブへ変革:DXで広がる学びと絆 |
三次市 | ・災害時の業務を効率化したい! ・危険な空き家になるのを未然に防ぎたい! ・観光資源を活かして賑わいを創出したい! ・文化財「古民家」を活用して次代に継承したい! |
庄原市 | ・観光問い合わせを自動化したい! ・それぞれの観光客に最適なルート提案ができる観光アプリを開発したい! |
東広島市 | ・市内の道路の重要度を検討したい! ・「世界に貢献するイノベーション創造のまち」を目指したい! ・紙で運営している高齢者対象のポイント事業をデジタル化したい! ・住民主体の介護予防活動である「通いの場」の運営をデジタルで支えたい! |
江田島市 | ・介護職の魅力を上げて、介護に携わる人材を増やしたい! ・高齢者自らが手配し、移動可能な交通ネットワークを実現したい! ・あとつぎ問題を解消したい! ・えたじまブランドを全国に広めたい! |
府中町 | ・消防隊員の日報・勤怠管理の効率化をしたい! ・ごみの戸別収集の効率化をしたい! ・水分峡森林公園を活用した賑わい創出がしたい! ・観光資源やPR素材を活用した効果的な魅力発信をしていきたい! |
海田町 | ・町の歴史文化を活用した地域の賑わいづくりがしたい! |
安芸太田町 | ・暮らしやすいまちづくりで人口減少をストップさせたい! ・新・公共交通システム「もりカー」を持続可能な交通手段にしたい! ・太田川の清流を復活させたい! ・広報ツールを戦略的に、効果的に活用したい! |
北広島町 | ・みんなの暮らしをデジタルで便利に楽しく! ・観光客が訪れるきっかけをつくり、エンゲージメントを高めたい! ・役場業務を効率化してリソースを必要なコトへ! |
世羅町 | ・「民間企業におけるDX」のサポートを行いたい! ・より一層の「観光」の魅力アップを行いたい! ・町民の健康アップにつながる手段を確立したい! ・行政内部のDXをより一層加速したい! |
参加市町の紹介や各項目の具体的な説明などは、募集ページに詳細が記載されている。
12月から実証実験を実施する予定
スタートアップ企業の募集はすでに開始しており、締め切りは2024年9月8日(日)を予定している。
課題に対して挑戦するスタートアップ企業は、協業案のブラッシュアップおよび選考期間を経て、11月末頃に決定し、12月から実証実験を実施する予定だという。
事業概要
事業名:The Meet 広島オープンアクセラレーター Gov-Tech-Challenge
募集時期:2024年8月19日(月)~2024年9月8日(日)
エントリー対象:スタートアップ企業、中小企業、その他団体等(大企業等を除く)
主催:広島県
受託事業者:ひろぎんエリアデザイン株式会社(協力事業者:Creww株式会社)