株式会社Schoo(スクー)は8月22日、鹿児島県日置市と連携協定を締結したことを発表した。日置市は地域企業とともに「地域に暮らす人々が持続的にリスキリング機会を得られるモデル」を新たに開発することを目指し、今後は実証実験などを進めていく。
実証実験では、Excelで日々の業務改善スキルを1ヵ月間で身につけるリスキリング講座を実施する。日置市役所職員と日置市に事業所を置く複数社の企業従業員を対象に、オンライン・対面のハイブリッド形式だ。本講座および今後の実証実験で得られた知見をもとに、日置市の企業や市民全員が参加できるモデルを構築していく予定だとした。
スクーと組む日置市は鹿児島県中央部に位置する。総人口は約4万6,000人。2005年に東市来町、伊集院町、日吉町、吹上町の四つの町が合併して誕生した。日本三大砂丘「吹上浜」がある(いちき串木野市、南さつま市をまたぐ)。
単純に市内の企業や人向けの施策であれば、他の自治体との取り組みと大きく異なる点が見当たりづらいものの、日置市長・永山由高氏の考えが興味深かったのでシクチョーソンで取り上げた。
「学びは投資であり、地域をつなぐ良質なエンタメになり得るという確信がある」
「この事業によって、市内に学びのコミュニティが生まれ、横のつながりが充実することに期待している」
永山市長が狙うのは、市内住民のExcelスキルを向上させることではなく、学びをとおしたコミュニティを創出することだ。市長の話は、スクーのnoteで公開されているのでぜひチェックしてほしい。
▶ 「対話と挑戦」が循環する生態系をつくりたい━━持続可能なリスキリングモデルで日置市はどう変わる?(note)