xID（クロスアイディ）株式会社は8月23日、同社が提供するデジタル郵便サービス「SmartPOST」が長野県北安曇郡小谷村に導入されることを発表した。
小谷村では、郵送費・紙の購入代金や印刷費を下げること、さらには特定の郵送に対しては封入封緘で膨大な作業が発生していた。そのほかにも、郵送とは別に集落の代表者へ配布を依頼することもあり、職員だけでなく、住民含め双方で大きな負担となっていた。また、業務のデジタル化・ペーパーレス化が進むなかで、紙媒体の使用によって環境負荷も増大させていた背景もあった。
これらの課題を解決するため、電子郵送システムの導入が検討され、SmartPOSTの導入に至ったそうだ。SmartPOSTの活用によって、郵送コストの削減だけでなく、情報の鮮度が劣化せず最新の情報受け取ることができ、住民サービスの向上が期待されている。
SmartPOSTはデジタルIDアプリ「xIDアプリ」と連携し自治体から住民への通知をデジタル化できるデジタル郵便サービス。マイナンバーカードの公的個人認証サービスを活用しているため、確実に対象となる住民へメッセージをデジタル通知できる点が特徴だ。住民は従来紙で受け取っていた通知を自身のスマホで受け取れるため、通知物の閲覧や保管の利便性が向上するという。自治体側も従来の課題であった郵送作業や郵便にかかる経費を軽減できる。
