東京都町田市では、コンベヤを流れる「燃やせないごみ」をX線で撮影し、撮影した画像からAIがリチウムイオン電池等を検知するシステムの実証実験をすると発表した。今回の実験では、行政収集した燃やせないごみの中からさまざまな形状をした電池等を検知する精度や作業性の向上などを確認し、検知システムの効果を検証する。
町田市では2023年11月に町田市バイオエネルギーセンターで火災が発生した。出火原因には、リチウムイオン電池が燃えないごみに混入していたとされている。同市はこの火災発生を受け、リチウムイオン電池等を検知する装置の調査と複数の装置メーカーにヒアリングしてきた。その取り組みの中で、株式会社PFUと株式会社IHI検査計測が進めてきたAIとX線を用いた検知システムの共同開発に町田市が協力し、2024年3月に試作機が完成した。この試作機の改良が進んだことから、今回実証実験の実施に移る。
本実証実験は9月9日(月)から12日(木)まで。旧埋立地 旧リサイクル広場まちだ(建物内)で実施されるそうだ。
とくに火災事故においては、甚大な被害につながる可能性もある。もちろん、住民がごみの分別を徹底すればいいのだが、“うっかり”等の理由もある。極端な言い方ではあるが、電池一本の発見(分別)で助かる命があるかもしれない。自分もごみの分別を今一度確認しておこうと思った次第だ。
ちなみに、町田市における乾電池やコイン型電池の捨て方(出し方)はかなり簡単で、資源集積所に設置した有害ごみ(電池)の茶色のかごに入れればいいそうだ。