シン・エナジー株式会社は9月12日、株式会社One Bright KOBEが2025年4月の開業を目指す「GLION ARENA KOBE」に、再生可能エネルギー100％の電力供給を2025年春から開始することを発表した。
GLION ARENA KOBEは、兵庫県神戸市中央区に位置する多目的アリーナ。収容客数は約1万人。B.LEAGUE「神戸ストークス」のホームゲームのほか、音楽コンサートやプロスポーツイベント、esports、MICEなど多様なイベントの開催を予定している。また、専用アプリやデータ基盤構築により、来場前から利用者に利便性の高いアリーナ体験の提供を目指している。くわえて、ICT基盤の構築によりアリーナ基点での神戸都心三宮から神戸ウォーターフロントの回遊性向上に取り組む。
GLION ARENA KOBEを手掛けるOne Bright Kobeが中心となり進める地域・社会課題解決型プロジェクト「TOTTEI ALL GREEN ACTION」にシン・エナジー株式会社が参画した。同アリーナの電力を全て再生可能エネルギーで賄い、「環境価値」「特定電源価値」「産地価値」の3つの価値を同時に提供する事例は日本初の取り組みだという。
供給する電力を、シン・エナジー社が運営に携わるバイオマス発電所由来の電力を中心とした再生可能エネルギーで構成することで、同アリーナはCO2排出量を実質ゼロを実現する。想定する年間CO2排出量は約1,290t-CO2で、これは一般家庭およそ490世帯に相当する。
シン・エナジー社が運営に携わる各地域のバイオマス発電所は、輸入材に頼らず、その土地の未利用材を活用した地域主導型の持続可能な方法で運営している。それだけでなく、各地域で生産された電力を同アリーナに供給することで、地域林業を活性化し、雇用創出や地域産業活性化にも寄与していく。
