エン・ジャパン株式会社は9月25日、次期「四條畷(しじょうなわて)市長選挙」の立候補予定者を公募すると発表した。政党に依ることなく、民間の人材サービスを通して広く自治体首長の候補者を公募することは、国内初の取り組みだ。
公募要項は以下のとおり。
- 応募要項 :日本国民で満25歳以上であること(海外居住でも応募可)※被選挙権に準ずる
- 募集期間:2024年9月25日(水)~10月15日(火)
- 応募総数/選出者の発表:2024年10月下旬予定
- 政治活動期間(市民との対話など):2024年11月上旬~12月14日(土)
- 告示日:2024年12月15日(日)
- 投開票:2024年12月22日(日)
※市長選挙にて当選した場合の任期は2025年1月20日(月)から4年間
もともとエン・ジャパンでは、社会問題の解決を行政あるいはビジネスで目指し、強い影響を与える人材「ソーシャルインパクター」を世の中に増やすことを目的とした「ソーシャルインパクト採用プロジェクト」に取り組んでいた。これまで160以上のプロジェクト、600人以上のソーシャルインパクターの採用を支援している。
この取り組みのきっかけになったのは、2017年6月に実施した四條畷市における女性副市長の公募プロジェクトだ。
当時、全国最年少市長として四條畷市長に就任した東氏とタッグを組み、自治体の変革に貢献した、とプレスリリースで述べられている。
今回開始する次期「四條畷市長選挙」の立候補予定者の公募は、現市長・東氏が目指す、都市経営能力の高い首長を全国に出現させる“新たな自治体首長輩出システム”の第一弾として実施する。
これまでの民間人材公募とは異なる本取り組みは、「ソーシャルインパクト採用プロジェクト」をさらに拡張するための“実験的”プロジェクトだ。民間の人材サービスを通しての公募は国内初となるこの取り組みの支援を通じて、エン・ジャパンは、さらなる「ソーシャルインパクター」の輩出に挑戦していく。
大阪府四條畷市長 東 修平氏は今回の取り組みについて「四條畷市の発展のみならず、日本の各自治体の未来をも見据えた挑戦になります。被選挙権を持つすべての方、もちろん四條畷市民の方も大歓迎です。あなたの挑戦を、お待ちしております」と期待を寄せている。
あくまでも今回は“市長候補”を公募する点に注目したい。市長になりたい(≒立候補したい)のであれば、市長選の際に立候補すればいいだけではある。そのため別の見方をすれば、本件に応募する人にとって、現市長が後ろ盾になってくれるかもしれない、というのはメリットになりそうだ。
ただいずれにしても、取り組みは非常におもしろく、たとえ候補であったとしても、市にとって、良い人材の発掘にもなりえる。こうした新しい取り組みで、ほかの自治体もマネしやすいものなので、全国的にも注目度は高そうだ。