公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンは9月30日、株式会社三井住友フィナンシャルグループと鎌倉市とともに子どもの教育格差解消に向けた「鎌倉市放課後エンパワーメント・プロジェクト」を開始した。鎌倉市内の経済困窮世帯の小中学生に、学習やスポーツ・文化活動、体験活動等の多様な学びの場で利用できるクーポンを提供する。
鎌倉市は、海と山に囲まれ、豊かな自然を有するとともに、多くの神社仏閣等の歴史的遺産があり、さまざまな文化が根付いたまち。鎌倉ならではの自然環境・文化的な資源にくわえ、駅前や住宅街には学習塾や習い事教室などもあり、子どもたちの放課後の学びを支える豊かな環境があるといえる。
しかし、同市の調査によれば、ひとり親家庭の相対的貧困率(推計値)は44.7%にのぼり、そのような豊かな学びの場にアクセスしづらい子どもたちもいることがわかった。
こうした状況を踏まえ、豊かな地域資源を活用して、家庭の経済状況に関わらず、子どもたちが興味関心に応じた多様な学びに繋がることができるよう、本プロジェクトを通じて、地域で子どもたちの学びを支える仕組みづくりに取り組む。
クーポンで提供される金額は、2024年度は中学生が一人当たり5万円ぶん。2025年度は小学生が一人当たり8万円ぶん、中学生は10万円ぶんを予定。クーポン対象は鎌倉市における就学援助費受給世帯および生活保護受給世帯。