株式会社建設技術研究所と先進モビリティ株式会社は10月4日、佐賀駅バスセンター(6番乗り場)~SAGAサンライズパーク(市文化会館前)バス停間において、自動運転バスの運行実証を実施すると発表した。
今回の実証実験では、自動運転レベル4を想定した走行を検証するとともに、既存のバスセンターやバス停留所の活用、信号機と連携した自動運転バスの走行「道路インフラ連携」などの実用に近い運行を検証したうえで、自動運転バスを活用した運行の実現(社会実装)のための取り組みに必要な事項をまとめた実用化計画を作成していく。
深刻なバス運転手不足
佐賀県及び佐賀市では、SAGAサンライズパーク及びその周辺を先進的なモデルエリアとし、AI、IoT、xR、Roboticsなどの先進テクノロジーの活用を進めることで、地域課題を解決し住民が快適に暮らせる社会づくりを目指している。
そうしたなか、近年、人口減少や少子・高齢化の影響によって、深刻なバス運転手不足となっており、「住民の身近な移動手段の維持」や「新たな移動ニーズへの対応」が困難な状況となっていた。この社会課題を解決するため、佐賀県と佐賀市が共同で自動運転バスの社会実装に向けて取り組んでいる。
今回の実証実験に先立って、2023(令和5)年度には、佐賀駅サンライズ口(北口)付近から、SAGAサンライズパークまでの区間において、自動運転バス(自動運転レベル2)での走行を検証するとともに、乗車体験会を開催し、社会受容性を確認していた。
自動運転バスの運行実証の概要
運行期間:2024年10月7日(月)~14日(月)/21日(月)~25日(金)/27日(日)
運行エリア:佐賀駅バスセンター(6番乗り場)~SAGAサンライズパーク(市文化会館前)バス停
運行時間:
【平日】9時40分~11時25分/13時10分~15時55分
【休日】9時40分~11時25分/13時15分~17時00分
※上記は、乗り場:佐賀駅バスセンター(6番乗り場)発車時刻で、30分に1本運行。
利用には予約が必要ではあるが、当日の便に空きがある場合乗車できる可能性があるという。予約は以下のリンク先にて。
一部区間はレベル4相当での運行
今回の自動運転バス運行実証では主に4つの特徴がある。
実証実験第2弾
佐賀県及び佐賀市では、持続可能な地域公共交通ネットワークの形成など、社会課題の解決に向けた自動運転の社会実装を目指している。
今回の実証は、2023(令和5)年度の実証実験の成果を踏まえ、“実証実験第2弾”として社会実装に向けた運行や検証を実施する。
道路インフラ連携
自動運転バスが安全かつ円滑に通行できるよう、信号機と連携した自動運転バスの運行を実施する。
信号交差点の右左折において、自動運転バスが信号機から信号情報(信号灯色の残秒数)を取得し、それに応じて進行、停止を判断する。
一部区間でレベル4相当での運行
サンライズストリート(アパホテル佐賀駅前中央付近から機動隊前交差点まで)においてレベル4相当での運行を実施する。
SAGA2024国スポ・全障スポ期間での運行
SAGAサンライズパーク等で国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会が開催される。開催期間内において運行を実施する。