有限会社東北エヌティエスらが加盟する高輝度蓄光塗料推進協会は、国土交通省の許可のもと、鹿児島県と連携して屋久島空港の中央線に高輝度蓄光塗装を施工したことを発表した。これは日本で初の試みであり、将来的にはさまざまな場所で「蓄光塗装」が可能になるという。
航空会社から早急な安全対策依頼があった
施工までの経緯は次のとおりだ。
屋久島空港は観光客の増加により、鹿児島空港↔︎屋久島空港の夜間便が増便している。しかし、屋久島空港中央線にはLED照明設備はなく、航空会社から早急な安全対策依頼があった。鹿児島県は航空機の安全運航の為、2023年1月当協会と連携し、滑走路への蓄光塗装の検討に入った。
また2023年3月には滑走路中心線の見え方改善のトライアルを実施し、航空会社から「問題なく視認できることが確認」され今回の施工となった。

東日本大震災「このような犠牲者を出さない」という思いから開発
塗装に使われるRM蓄光塗料は、2011年3月に発生した東日本大震災による被害がきっかけ。今後このような犠牲者をだしてはいけない、その思いで2018年から開発がスタートした。これまで岩手県内市町村の避難路、橋脚の量水標、東京都防災船着き場などRM蓄光塗料の導入を経て、施工技法の確立まで成功することができ、今回の屋久島空港施工となったそうだ。
RM蓄光塗装はさまざまな場所に施工可能であり、耐久性や摩耗性に関する厳しい試験をクリアした。今回の屋久島空港での施工を通じ、航空機の離発着時の衝撃に対しても、蓄光層の剥がれや滑り、輝度の低下が見られないことを確認した。
RM蓄光塗料の導入を強く提案したい
今後は、復興が進められる能登半島地震、首都直下地震、南海トラフ地震に向けた防災対策として、この蓄光技術が活用されることを望んでいる。同団体は「災害時における電源消失は、日常生活だけでなく、被災者の救助活動を行う消防、警察、自衛隊の夜間行動にも大きな影響を与える。そのため、特にヘリポートやレスキューポートの夜間使用において、RM蓄光塗料の導入を強く提案したい」と述べた。