北海道と函館市が1位、新幹線開通の福井県も大幅ランクアップ 都道府県&市区町村別「魅力度」ランキング発表

写真はphotoACより
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株式会社ブランド総合研究所は10月13日、国内1,000の市区町村及び47都道府県の地域を対象としたイメージ調査を実施し、その結果を公開した。

地域ブランド調査は、認知度や魅力度、イメージなど全90項目について質問し、各地域名称のイメージ形成や行動意向、評価等について明らかにする消費者調査。調査はインターネットを通じて実施し、本年は全国の消費者34,813人から有効回答を得ている。今年で19回目。

以下ではプレスリリースの内容をそのままお届けする。

目次

神奈川県が上昇。静岡県は初のベスト10入り

今回の調査では北海道をはじめ上位の4都道府県の魅力度が低下する一方で、神奈川県が大きく点数を伸ばし、順位も5位へと上昇した。同県の5位は過去最高位タイ。横浜市の他、箱根町、横須賀市、茅ケ崎市など、県内で市区町村の魅力度の順位が上昇している市町が多い。

静岡県は過去最高となる9位に上昇。その要因のひとつは20代からの評価が高まっていること。「ドラマや映画・アニメなど」による接触度が20代で急増しているのが特徴的だ。

福井県は新幹線効果で上昇

11位以下で大きく上昇したのは、18位の秋田県。前年の22.4点から28.1点へと5.7点の上昇。この伸びは47都道府県で最も大きい。順位も27位から18位へと急上昇した。同県の上昇の特徴としては静岡県と同様に20代からの評価が高まっていることで、「ドラマや映画、アニメなど」の接触度が急上昇している。「秋田犬の里」などの観光地が賑わっているようだが、実際に観光意欲度も前年より上昇している。

今年3月に北陸新幹線の金沢-敦賀間が延伸開業になったことで、大きく注目を集めている「恐竜王国」こと福井県は、魅力度が21.9点と前年の18.4点から3.5点の上昇となり、順位も38位から31位へと上昇した。同県は観光意欲度も大きく上昇している。

函館市が5年ぶり1位に

市区町村で1位になったのは函館市の58.2点で、5年ぶり7度目の1位となった。同市は「とても魅力的」が35.9%、「やや魅力的」が44.6%を占めるなど、あわせて8割以上の回答者から「魅力的」と評価されており、魅力度は前年の56.6点から1.6点の上昇となった。2位の札幌市、3位の京都市が魅力度を低下させたことで、前年1位だった札幌市は入れ替わって2位に。3位は京都市となった。

4位には横浜市が前年の7位から急上昇してランクインした。

他に魅力度の点数および順位が大きく上昇した市区町村として、8位の石垣市(前年14位)、12位の箱根町(同18位)、17位の宮古島市(同21位)、20位の伊豆市(同23位)、27位の横須賀市(同38位)、29位の草津町(同36位)、30位の茅ケ崎市(同47位)、33位の富士河口湖市(同55位)などがある。

都道府県結果 主要な指標の上位結果 (10位まで)

地域ブランド調査2024における魅力度以外の主な指標の上位10位までのランキングは以下の通り。なおカッコ内の数字は前年(2023年)の順位で、観光意欲度と居住意欲度に関しては前年の点数も併せて表記した。

市区町村結果 主要な指標の上位結果 (10位まで)

調査概要

・ 調査方法 インターネット調査
・ 回答者 20代~70代の消費者を男女別、各年代別、地域別にほぼ同数ずつ回収し、日本の縮図となるように、年齢や地域人口の分布にあわせて再集計した。
・ 有効回収数 34,813人(一人の回答者に対して市区町村の調査票では20市区町村、都道府県は11または12都道府県を提示し、それぞれについて回答してもらった。なお、地域ごとの回答者数は都道府県が平均903人、市区町村は平均624人
・ 調査対象 全国1,000の市区町村(全792市+東京23区+185町村)と47都道府県
・ 調査時期 市区町村:2024年6月24日~7月8日、都道府県:2024年9月3日~9月5日
・ 調査項目 認知、魅力、情報接触、観光意欲、居住意欲、情報接触経路(「旅やグルメに関する番組」など14項目)、地域コンテンツの認知(「海・山・川・湖などの地理的名称」など17項目)、訪問経験(「行楽・観光のため」など6項目)、地域資源評価(「街並みや魅力的な建造物がある」など18項目)、地域の特性(「歴史・文化のまち」など14項目)、地域イメージ(「あこがれる」など14項目)、産品想起率(食品、非食品をそれぞれ自由記述) の計90項目 

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