農林水産省は11月19日に、農業遺産シンポジウムを開催する。現在、参加者を募集中だ。オンライン(Zoom)とオフライン(二子玉川ライズ)の同時開催で、参加費は無料。いずれの参加形態でも事前の申し込みが必要。申し込み締め切りは11月15日(金)まで。
農業遺産とは、社会や環境に適応しながら何世代にもわたって持続可能な農林水産業が受け継がれてきた地域のこと。今回のシンポジウムの目的は、民間企業と農業遺産地域の連携をより一層促すことだ。
企業と地域の連携事例を聞けるプログラム構成
シンポジウムは13時20分からの基調講演を皮切りに、17時までさまざまな内容を聞ける構成になっている。
基調講演
テーマ:
能登の里山里海を将来に受け継ぐために
時間:13時20分~14時10分
企業と歩む農業遺産地域の事例紹介
テーマ:
にし阿波地域のおもてなし~傾斜地の田舎暮らし体験~:徳島県にし阿波地域
ネイチャーポジティブと尾鷲ヒノキ林業:三重県尾鷲市、紀北町
阿蘇の草原の維持と持続的農業を未来につなぐ:熊本県阿蘇地域
時間:14時20分~15時30分
パネルディスカッション
テーマ:
企業との連携で高める農業遺産地域の魅力
ファシリテーター:
小谷あゆみ氏(農ジャーナリスト)
パネリスト:
堀田知恵美氏(石川県農林水産部里山振興室 室次長)
島田由香氏(一般社団法人日本ウェルビーイング推進協議会 代表理事)
堀内寛氏(株式会社農業総合研究所 代表取締役社長)
関龍彦氏(株式会社講談社 「FRaU」編集長兼プロデューサー)
桂武弘氏(日本旅行総合研究所 主任研究員)
時間:15時40分~17時00分
20日(水)には農業遺産展示フェアを開催
シンポジウムの翌日、20日(水)には、二子玉川ライズガレリアにて地域産品の紹介等を通じて魅力を発信する農業遺産展示フェアを開催する。これは消費者に対し、農業遺産地域の産品紹介等を通じて地域の魅力を発信する場だという。
また、先般の地震や大雨により甚大な被害を受けた石川県能登地域(世界農業遺産)の復興を応援するため、農業遺産シンポジウムおよび農業遺産展示フェアにおいて募金箱の設置や写真展示なども実施予定だ。