東京都の新築マンション平均価格1億円超 関東関西2023年新築マンション相場動向が公開「高額で大規模な物件の供給が相場を押し上げ」

マーキュリー
写真は写真ACより
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東京都の新築マンションの平均価格が1億円を超えた。

株式会社マーキュリーは10月17日、2023年の新築マンション相場を振り返るプレスリリースを発表した。関東や関西の都府県における新築マンションの平均や最小・最大価格を明らかにした。

目次

平均価格が1億円を超える東京都 京都府でも6,500万円

マンション

上記の表は関東関西地域の都府県の平均相場だ。東京都の平均価格は1億円を超えており、京都府は6,599万円、神奈川や大阪、兵庫、愛知においても5,000万円を上回っている。

平均坪単価は東京都が526.3万円で最高値。最安だったのは奈良県の204万円だった。

同プレスリリースによれば、平均価格や坪単価を押し上げた要因は、東京都では「三田ガーデンプレイス」や「ワールドタワーレジデンス」、大阪府では「ブリリアタワー堂島」や「梅田ガーデンレジデンス」といった高額で大規模な物件の供給があったからだとみている。

東京都のマンションは平均と中央値に大きな価格差

マンション

一方で中央値を見てみると、都市部を中心に中央値価格は平均価格を大きく下回り、平均価格とは異なる様相となっていた。平均価格と比べてマイナスが最も大きかったのは東京都の7,620万円(-2,969万円)で次に京都府の5,890万円(-709万円)、大阪府の4,950万円(-646万円)、愛知県の4,540万円(-625万円)だった。

「中央値価格が平均価格を大きく下回った都市では、タワーマンションに代表される大規模物件の供給が活発で、特に都心部の大規模マンションになると高額帯の住戸が大量に供給されるため平均価格は高くなる傾向ある」とマーキュリー社は分析した。

反対に、郊外エリアを多く擁す地域では、突出した価格の物件が供給されることやその割合が少なく、平均価格と中央値価格の差が小さくなる傾向があるとしている。

東京都と神奈川“以外”の最多価格帯は4,000万円台

マンション

価格帯別で見てみると、東京都と神奈川県を除く都市の最多価格帯は4,000万円台だった。ただ、上記図表にあるように、網掛け部分は1億円以上の物件を除いている点に注意したい。

というのも、東京都は供給された14,311戸の約3割となる4,072戸が1憶円を超える価格になっているためだ。これは神奈川県や大阪府を除く都府県の年間供給戸数を上回る規模で、東京都の平均価格の上昇に大きな影響を与えているとマーキュリー社は述べている。

最後にマーキュリー社は次のように総評を述べている。

「数年前と比べるとマンション相場が大きく上昇しているのは事実ではありますが、実際の相場は東京都など一部の地域を除けば平均値程の高値ではなく、一部の高額物件や安価な物件の影響が大きい平均値よりも中央値の方が実態に近い(平均的な)価格と言えるかもしれません」

マーキュリー

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