兵庫県川西市では、市民目線の広報、情報発信ができているのかを見直すため「伝え方総点検」と銘打った取り組みをスタートしている。その一環として市民ワークショップを10月12日に実施したことを明かした。
川西市では令和4年2月に「広報戦略」を策定し、「市民にとって分かりやすく伝わりやすい情報の発信」を目標のひとつに掲げている。
「市民と市の良好な関係づくりを図るため、市民目線の広報を行う」
市民が必要な情報を入手できているのか、市民目線の広報ができているのか、よりわかりやすく・伝わりやすく情報を発信するための取り組みとして、川西市では「伝え方総点検」を実施するに至った。同市はほかの市と同様に、広報媒体は広報誌やSNS、ホームページ、チラシ、ポスターなどを持っている。
10月に実施したワークショップでは、広報誌編とSNS編に分けて開催した。講師には、中古車情報誌「カーセンサー」副編集長をはじめ、社会人向け習い事情報誌「ケイコとマナブ」創刊編集長、SKYMARK AIR LINE(当時)機内誌編集長、九州大学大学院芸術工学府 デザインストラテジー専攻非常勤講師などを歴任した高祖(こうそ)氏を招いた。
「そもそも市のアカウントがあることを知らない」
広報誌編では、夏祭りだけではなく運動会や文化祭といった地域のイベントを一元化して教えてほしい、新しいお店の情報や、新しい施策の進捗などを示してほしい、といった「掲載してほしい内容への意見」と、横書きがいいか縦書きがいいか、インデックスが見にくい、コラムなど読み物部分の見せ方を見直してほしい、といった「広報誌の体裁への意見」が寄せられた。
SNS編では、参加者からは、各SNSの性質によって情報発信の内容を見直しするべきだ、なかには年代的にハードルが高いものがある、そもそも市のアカウントがあることを知らない、といった「SNS全般についての意見」と、市の観光スポットなどの基本的な紹介動画もわかりやすくてよいのでは、お店シリーズなどの企画ものも面白いのでは、といった「動画の配信内容へのアイディア」が寄せられた。
ワークショップは11月9日(土)に第2回を開催予定。市は、ワークショップで出た意見をもとに、課題、改善点をまとめながら、広報誌、SNSのブラッシュアップを検討、進めていくとしている。