a42x株式会社は11月13日、新潟県長岡市山古志地域において、マイナンバーカードをデジタル資産ウォレットとして活用するサービス「マイナウォレット」を用い、ステーブルコイン(一般的な仮想通貨と異なり、価格の安定性を実現するために設計された暗号資産)によるタッチ決済の実証実験を実施したと発表した。
本実証実験では、小学生から80歳代まで幅広い年齢層の方々に、マイナンバーカードをタッチすることによるステーブルコイン決済を実際に体験してもらったという。
マイナウォレット、マイナペイとは
マイナウォレットとは、暗号資産・ステーブルコイン・NFT・デジタル IDなどを、誰もが安心・安全・簡単に活用できるようにするマイナンバーカードがデジタル資産ウォレットになるサービスだ。
またマイナペイは、マイナンバーカードをウォレットとして用い、さまざまデジタル通貨による決済を実現するサービスを指す。あらかじめマイナンバーカードにチャージしたデジタル通貨を、決済端末にタッチするだけで決済できるようになる。
誰もがデジタル通貨を利活用できる社会を実現
ブロックチェーン技術を用いたステーブルコインや NFTは、お金や権利などの「価値」をデジタルで扱う新しい手段として注目されている。その応用性や相互運用性により、とくにDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進する技術として期待されている。
しかし、DXの推進には一般的に専用アプリや設定の複雑さが障壁となり、小さな子どもや高齢者には利用が難しいという課題があった。
そこでa42x株式会社では、広く普及しているマイナンバーカードをタッチするだけでデジタル通貨のチャージや決済が可能な仕組みを開発することで、このような課題を解決し、誰もがステーブルコイン等のデジタル通貨を利活用できる社会の実現を目指している。