埼玉県にイノベーション創出拠点「渋沢MIX（シブサワミックス）」が令和7年に誕生する。
県は11月19日、これまで「渋沢栄一起業家サロン」を仮称としてきた、さまざまな業種や規模の企業および起業家などの交流・マッチングによってイノベーションの創出を目指す拠点の名称やロゴなどを発表した。それが渋沢MIXだ。
渋沢MIXは、「オープンイノベーションの創出・促進」「スタートアップの創出・成長支援」「イノベーションを担う人材の育成」の３つをコンセプトに、イノベーション創出のためにさまざまな取り組みを展開していく。
渋沢MIXの名称には、約500もの企業の創立に携わった埼玉県出身の偉人・渋沢栄一翁が、適切な人をマッチングすることで企業を成長に導いたことに倣ってつけられた。人々が出会い・混ざり合い・つながることで新たなイノベーションが共創される場となる、という意味が込められているという。
ロゴでは、円と四角という対照的かつ原始的な図形の組合せで、違ったバックグラウンドの人の出会いを表現されている。また、異なるものが混ざり合う瞬間は、渋沢翁が「論語と算盤」にて説いた道徳と経済の両立、自分と他者における「忠恕」の精神も示唆している。さらに、青色の円とオレンジ色の四角は渋沢翁を想起させる藍玉とレンガをモチーフとしているそうだ。
埼玉MIXは、株式会社ジェイアール東日本都市開発が建設中の商業施設併設型複合施設・「ekism（エキスム）さいたま新都心」5階に入る。ekismさいたま新都心は、さいたま新都心駅改札からコンコースで直結しており、多くの人が利用しやすい場所だ。
施設にはコワーキングスペースやイベントスペース、打ち合わせスペースなどが用意される。
