花王株式会社のおしゃれ着用洗剤エマールは11月20日、トンボ学生服と連携し、千葉県市川市の和洋国府台女子中学校にて生徒向けのSDGs講座を実施したと発表した。これは、エマールとトンボ学生服による制服を長く着用するための取り組みを通じて、サステナブルファッションに貢献することが目的とされる。そして本講座は、制服を通じてSDGsに貢献し、子どもたちの未来をサポートしたいという両社の想いを形にしたものだという。
サステナブルファッションの実現に貢献したい
エマールは、お気に入りの服を長持ちするおしゃれ着用の洗剤。繊維のダメージを修復する「ダメージリペア技術」により、ニット製品の「キレイ寿命を2倍」するほか、衣類の型崩れを回復させる効果が実証されているそうだ。同社および同ブランドでは、これまでも衣服を優しくいたわりながら洗うことで、お気に入りの服を長く楽しむ、環境に配慮した服とのつきあい方“サステナブルファッション”を提案している。
一方のトンボ学生服は、耐久性に優れ、機能的な制服を提供することで、衣料品の消費量を抑制し、循環型社会の実現に貢献している。
両社は、「制服を長くきれいに着用してもらい、サステナブルファッションの実現に貢献したい」という共通の想いから、パートナーシップを締結した。制服の寿命を延ばし、よりサステナブルな学校生活を実現する上で大きな役割を果たすと考えているためだ。
衣料品を1年長く着ることで、約4万トンのCO2排出量削減に貢献できる
両社による講座は11月13日に和洋国府台女子中学校の1年生およそ120名を対象に実施された。制服を3年間綺麗に使い続けることの重要性を伝える内容だ。
トンボの担当者からは、制服の耐久性や機能性の高さ、成長によるサイズ調整機能など、長く着続けられる理由を説明した後、制服を長く綺麗に保つための洗剤選びのポイントについても解説。家庭の洗濯機で気軽に洗えるため、経済的にも効果が高いことを説明した。
花王の担当者からは、エマールには洗剤でありながら衣料品の寿命を延ばす効果があること、そして衣料品を1年長く着ることで、約4万トンのCO2排出量削減に貢献できるという、環境省のデータに基づいた解説が述べられた。
「ぜひ他校でも講演を聞いてほしい」
この講座にあたって、和洋国府台女子中学校および講座を実施した両社からのコメントがプレスリリースで公開されているので紹介したい。
和洋国府台女子中学校高等学校 校長 宮﨑康氏
SDG’sを制服と洗剤とでどんな内容になるかピンときませんでした。しかし説明で制服を長く着ることがSDG’sになり、制服の洗い方で長く着る力になることに納得しました。講師が随所に生徒に出題をしていたので、生徒もよく反応してSDG’sを身近なこととして捉えていました。長く着られる工夫をした制服や洗剤の選び方・洗い方で、綺麗に長持ちすることを生徒が実感したようです。ぜひ他校でも講演を聞いてほしいと思いました。
株式会社 トンボ 三村由香梨氏
トンボの制服には生徒の皆さんが入学から卒業まで心地よく過ごしてもらえるよう、成長してもサイズ調整できる機能や3年間毎日着用できる品質(耐久性)、ご家庭でのお手入れがしやすい仕様など、たくさんの想いが詰まっています。これからも、学生服メーカーとして、着心地が良く愛着をもって長く着ていただける「いい服」をお届けし、花王様と一緒に制服から循環型社会の実現に貢献します。
花王株式会社 エマール担当 辻本光貴氏
エマールは「お気に入り服長持ち」を掲げるブランドとして、服の寿命を延ばす環境貢献に努めております。環境省のサイトによると、所有している一着を1年長く着るだけで日本全体として約4万トン以上の廃棄量を削減できます。
トンボ様との出張授業は子供たちの環境への関心を高め、各家庭での制服洗い定着化により環境貢献につながる点で意義があると考えています。今後もトンボ様と、環境貢献を目的とした協力関係を築けますと幸いです。
花王グループカスタマーマーケティング株式会社 天川佳奈美氏
目立たないものの、日々の生活で制服は汚れてしまっているものです。制服を家庭の洗濯機で気軽に洗うことで、生徒の皆さんに“清潔な状態の制服を着用してもらい、快適な学校生活を送ってほしい”そんな想いがトンボ様と合致し、今回のような取り組みに至りました。今後も生徒の皆さん・保護者・学校のお役立ちができるよう尽力してまいります。