株式会社アリストルは11月20日、京都府亀岡市役所にて、マーケティング研修を市役所職員に向けて実施したことを明かした。研修を実施した背景には、プロモーションを担当する関係課では、デジタルマーケティングに取り組んでいるものの、全庁的な波及に課題があったからだという。
亀岡市には観光スポットや特産品といった魅力ある資源が豊富にあり、観光客向けの情報発信が重要となる。市民向けの各種事業などが開催されているものの市役所では以下の課題が挙がっていた。
- 各課/各担当で情報発信に関する意識差があること
- 定期的な人事異動により、知見が分断されること
- 新たな訴求方法への理解が進まず、活用が進まないこと
これらの課題を解決するため、市ではマーケティングの強化に取り組み始めた。 その一環として、亀岡市役所の担当者からアリストル社にマーケティング研修を実施できないか相談があり、研修を進めることになった。
研修には広報プロモーション課、ふるさと納税課、環境政策課など合計15名が参加。研修内容は、「ファネルの考え方」「ターゲティングの設定」「メディアの理解」の3セクションで構成し、各セクションの終了時にワークショップを実施したそうだ。ワークショップでは、個人ワークとグループワークを交互に実施し、職員同士で意見を交わしながらマーケティングの理解を深め、各課で抱えている課題が改善するようサポートした。
研修に参加した職員からは、「PR後の効果検証ができていなかった。事業にはターゲットの設定が必要であり、今回の研修を通して的確にターゲットへ情報を届けることが重要だと理解できた」「漠然とターゲットを決めるのではなく、ワークシートのような考え方を課内でも取り組みたい」「『マーケティングとは』を今までとは違う考え方で学べた」などの声が挙がっている。
くわえて、同市の担当者からは「今回の研修では参加者が自分の業務の情報発信を見つめ直す機会となり、大変有意義だった」と述べられている。