冬季繁忙期の交通課題解消に向けたタクシー活用「ニセコモデル」。他営業圏からの派遣で供給量を強化、増加見込まれるインバウンド観光客対策

ニセコ
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一般社団法人北海道ハイヤー協会、北海道虻田郡倶知安町、北海道虻田郡ニセコ町、GO株式会社の4者は、倶知安町・ニセコ町からなるニセコエリアにおける冬季期間、繁忙期の交通課題解決の一手として2023年度から「ニセコモデル」を展開している。2024年度は札幌・青森・東京のタクシー事業者の協力のもと、昨年度の約2倍となる合計12社20台45名の応援隊協力にて、2024年12月16日(月)から2025年3月15日(土)の期間中にニセコモデルを稼働させる。

ニセコモデルとは、ニセコエリア限定でタクシーの営業区域外旅客運送と遠隔点呼の仕組みを活用し、他営業圏のタクシー事業者から応援隊を派遣してもらい、ニセコエリア内の発着となるタクシーアプリ『GO』の注文のみで営業を実施し供給力強化を図るというもの。

2023年度は約8割がリピーターかつ約9割がインバウンド観光客で、合計2万件以上の乗車と好評をいただいた結果を踏まえ、2024度は合計16社45台が稼働する。地元事業者4社25台のアプリ注文対応にくわえ、札幌・東京事業者と、新たに参加する青森市のタクシー事業者に協力してもらう。応援隊は合計12社20台45名の稼働を予定している。

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増加見込みのインバウンド対応に注力

訪日外国人が過去最高のペースで増加を続けていることから、今シーズンのニセコエリアは昨年度以上の混雑が見込まれている。2年目となる今冬は、8社11台25名で稼働した昨年度の好調実績を踏まえ、引き続き両町の観光協会や商工会議所、プロモーションボードなどの関係各社や全国ハイヤー・タクシー連合会の協力を仰いだ。

繁忙期で宿泊施設が逼迫するなかでも、昨年度稼働の約2倍となる45名が各地からニセコ入りした後、期間中宿泊する場所の確保ができたほか、昨年度のニセコモデル稼働後から、地域の利便性向上の観点で地元タクシー事業者にもアプリ導入をしてもらったことで、応援隊と地元事業者の合計16社45台が稼働できることになった。

とくに需要が集中するのは年末年始と旧正月の時期。道路渋滞などの懸念も起こることから、全体として効率の良い稼働ができるよう、シフト調整や待機場所を工夫していくという。

ニセコモデルにおけるタクシーアプリ『GO』概要

  • 対応期間 : 2024年12月16日(月)から2025年3月15日(土)まで運行予定
  • 対応エリア : 倶知安町・ニセコ町・蘭越町の一部、乗車地・降車地の両方を対応エリア内で事前指定
  • 対応言語 : 日本語・英語
  • 対応機能 : 即時注文のみ、事前予約不可
  • 対応決済 : GO Pay決済(クレジットカード・d払い・PayPay)のみ、車内決済不可
  • 料金設定 : 通常運賃にくわえ地域交通振興料1,180円とアプリ手配料100円、通常運賃には冬季割増が有、迎車料金は無 ※住民の方はマイナンバーカード等の提示により地域交通振興料免除
  • 対応車両 : プリウスαやアルファードなど合計45台 ※一部車両はルーフキャリア付き
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