日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)は12月20日、2024年10月から11月にかけて、日本酒最大の輸出先であるアメリカでの飲用シーン拡大を目指したプロモーションを実施したことを発表した。これは2025年までの政府目標である米国向け日本酒輸出金額180億円達成に向けたものだ。
アメリカ向け輸出金額は前年比27.3%増加(2024年1月-10月)と好調であるなか、ユネスコ無形文化遺産に日本の「伝統的酒造り」が登録されたことでより注目度が高まり、さらなる市場拡大が期待されている。
2024年10月から11月にJFOODOが行ったプロモーションでは、日本酒と和食以外の料理の相性の良さを、“Discover new harmonies with Japanese SAKE” のメッセージでアピール。
ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコの3都市で新しい食体験への好奇心が強いフーディーをターゲットとし、メディアやインフルエンサーによる発信、さらにプロモーション動画を通じてイベントへの期待感を醸成し、レストランでの特別な日本酒ペアリング体験へと誘導。先進的な食体験を提供する米国レストランにおけるペアリングの新たな選択肢として、さまざまな料理に日本酒を合わせ、新たな美味しさの発見を促して飲用機会の拡大を図った。
本キャンペーンでは非和食店への日本酒の新規取り扱い、取り扱い銘柄拡大を推進するため、現地で日本酒とワインの知識を併せ持ったアンバサダーを起用。日本酒およびペアリングの理解を深める飲食店向けセミナーやPRイベントの開催、各店舗での銘柄選定アドバイスなど、非和食店のシェフ、ソムリエ、スタッフへの教育を強化した。結果的に、キャンペーンを展開した約9割の店舗で新たに日本酒銘柄を取り扱うようになったそうだ。