町田市は、職員向けの新たな生成AIとして、高精度なAI音声認識技術を利用した「議事録サポートAI」を、2024年11月に導入するとともに、文章生成AIをGPT4oにバージョンアップしたことを発表した。
「議事録サポートAI」は、ボイスレコーダーやWeb会議アプリで記録した音声データを、文字データに自動で変換し、議事録作成が簡単にできるサービスだ。これまでは、職員が音声を聞き、発言を手動で文字起こしする必要があったが、このサービスにより、議事録作成の手間が大幅に軽減された。このサービスは、生成AIの連携協定を締結している、株式会社NTTデータとの共創により実現した。
目次
「議事録サポートAI」の特長
- 高精度な音声認識
高い精度で文字起こしできるため、議事録修正の手間が減る。 - 文章生成AIとの連携
生成した議事録を文章生成AIに入力することで、議事要旨や企画書の作成といった、さまざまな用途に利用できる。 - 「町田市ジェネレーティブAI利活用ガイドライン」に準拠
町田市専用のAzure OpenAI(ChatGPT・Whisper)を利用し、入力データを学習させないことで、情報セキュリティを確保し、安全に利用している。
試験導入における効果
市の有識者会議での、委員との打合せと、委員会当日の議事録作成に「議事録サポートAI」を利用したところ、作業時間を約96%削減できた。また、導入から1ヵ月で約200時間分、約350回分の音声データを、議事録として生成した。