長瀬産業株式会社は2024年12月24日、同社が提供する「化学品AI共同物流マッチングサービス」が、サービス提供開始以来初となる共同物流の社会実装を実現したと発表した。
化学品AI共同物流マッチングサービスは、低積載率で悩む各企業様が個別に輸送している貨物を、AIによって約30秒で複数企業間にて共同物流化させ、効率的なルート形成を支援するというもの。危険等級により混載不可の危険物混載を制御する機能も搭載しており、遵法な輸送マッチングも可能だ。マッチングにより新たな取引先との出会いが実現し、運賃コスト削減(荷主)・運賃収入UP(物流会社)やGHG排出量削減といった効果が期待されている。
今回は、物流会社(以下A社)と化学品メーカー(以下B社)が同一のトラック(10t・ウィング車)を活用し、富山県・大阪府・石川県を発着点とする輸送ルートで化学品を輸送した。共同物流により、従来、荷下ろし後にトラックの帰り荷が少ない状態で着地点へと戻るところ、復路のトラックに他社の荷物を積載することで、積載率の向上を実現した。
同サービスには約70社のユーザー登録があり、長瀬産業が化学品を取り扱う国内企業を主な対象として提供・運用している。