株式会社クリエイターズネクストが東京消防庁と救命率向上と効率的な部隊運用を目的に、「AIによる救急需要予測の実証検証」に係る連携協定を締結したことを発表した。協定期間は2025年3月31日までとなっている。
救急出場件数や救急相談件数は全国的に増加傾向にあり、2023年には過去最多を記録した。東京消防庁では、救急需要の増加にともない、救急隊の現場到着までの時間が延伸傾向にあった。平均現着時間の短縮に向け、救急活動へのデジタル先端技術の実装が期待されていた。
今後、株式会社クリエイターズネクストは独自の特許技術を用いたAIを活用し、東京消防庁の救急出動に関するデータを基に、救急需要の予測検証し、部隊の編成・運用や施策につなげていく。
目次
救急需要予測AIの概要、持続的なアップデートによる精度向上
救急需要予測AIは東京消防庁の過去の出動データや応動実績データなどを学習させ、データ取得、分析、算出、評価、アップデートを自動で繰り返しながら、精度を常に向上させていく予定だ。
救急需要予測AIによる人員、車両リソース配分の最適化
今後の取り組みとしては、各種データソースを取込み、時季別、時間別、地域別に各要因を分析し、救急需要を予測。この予測結果に基づき、各拠点単位で日別、時季別にて人的、物的リソースを最適化し、先行きの計画立案の助力とすることでコスト削減にも貢献していく。