南海電鉄が「デジタルエンターテインメントシティ構想NAMBA」を推進 WEB3.0時代のまちづくりへ

デジタルエンターテインメントシティ構想NAMBA
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南海電気鉄道株式会社は、2025年大阪・関西万博の開催を契機に、新たな都市体験を創出する「デジタルエンターテインメントシティ構想NAMBA」を推進する。この構想には、eスタジアム株式会社、株式会社Meta Osaka、株式会社Mawariといった企業も参画し、AIやXR技術を活用した次世代のまちづくりを進める。

南海電鉄は、創業以来、大阪・関西の発展を支える鉄道事業を基盤とし、なんばを商業・文化・エンターテインメントの中心地として発展させてきた。本プロジェクトでは、この歴史を活かしつつ、XR技術やWEB3.0の活用による都市インフラの革新、eスポーツ産業の振興、そしてIR(統合型リゾート)を見据えた未来都市の形成を進める。

南海電鉄の担当者は、「これまで鉄道会社は移動手段を提供する企業としての役割を果たしてきました。しかし、これからは『未来の都市体験を創出する企業』へと進化し、新たなまちづくりをリードしていきます」と語る。

目次

プロジェクトの概要と目標

本構想では、「リアルとデジタルが融合する未来都市」の実現を目指し、次の三つの施策を推進する。

一つ目は、AIエージェントによる社会課題の解決。
労働力不足が進む日本において、AIを活用した接客やリモートワーク支援を導入することで、在宅勤務の促進や育児・介護との両立支援、高齢者・障がい者の雇用機会創出を目指す。具体的には、観光案内やカスタマーサービスにAIエージェントを活用し、都市機能の向上を図る。

二つ目は、XR技術を活用した都市空間のデジタル化。
なんばの主要観光スポットや商業エリアをXR空間と連携させることで、訪問者が3Dキャラクターを通じたガイドサービスを受けられる仕組みを構築する。これにより、国内外の観光客に向けた没入型の都市体験を提供する。

三つ目は、IR(統合型リゾート)を見据えた未来都市の創造。
大阪が進めるIR事業との連携を視野に入れ、都市全体のスマートシティ化を推進する。AIやIoT技術を活用し、都市のデータを解析・最適化することで、持続可能な都市運営を目指す。また、観光・エンターテインメント分野においても、新たなデジタル体験を生み出すことを計画している。

参画企業のコメント

今回のプロジェクトには、AIやXRを専門とする複数の企業が参加しており、それぞれの強みを活かしてまちづくりに貢献する。

株式会社MawariのCEO、Luis Oscar Ramirez氏は、「Mawariは空間コンピューティングを活用し、リアルタイムでAIエージェントを提供する技術を開発しています。今回のプロジェクトでは、3D AIエージェントを街に導入し、都市空間をシームレスにデジタル化する試みを進めています」と述べた。

株式会社Meta Osakaの代表取締役、毛利英昭氏は、「なんばを世界で最も革新的な都市にすることを目標に、デジタル技術を活用した観光やエンターテインメントの新たな形を提供していきます」とコメントした。

eスタジアム株式会社の代表取締役、池田浩士氏は、「eスポーツは世界中の人々をつなぐエンターテインメントの新たな形です。なんばに世界基準のeスポーツ拠点を作ることで、地域の活性化に貢献したい」と意気込みを語った。

未来に向けた展望

「デジタルエンターテインメントシティ構想NAMBA」は、単なる都市開発ではなく、地域社会の課題解決を目的とした持続可能なプロジェクトである。WEB3.0技術を活用し、都市とデジタルの融合を促進することで、大阪・なんばが世界に誇る未来都市へと進化することを目指している。

南海電鉄の担当者は、「大阪・関西万博を契機に、未来の都市体験を創出し、国内外から訪れる人々にとって魅力的な街づくりを進めていきます」と述べ、今後の展開に期待を寄せている。

今回の取り組みは、テクノロジーとエンターテインメントを掛け合わせた革新的なプロジェクトとして、日本全国の都市開発にも大きな影響を与える可能性がある。都市の概念が変わる未来を、南海電鉄とパートナー企業がどのように実現していくのか、今後の動向に注目したい。

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