株式会社AVILENは7月23日、一般財団法人 山口県デジタル技術振興財団が主催するAIトランスフォーメーション人材育成事業のプログラム監修・提供を通じて、同県のAI活用推進を支援することを発表した。
AVILEN(アヴィレン)は上場企業を中心に700社以上の企業(2023年12月末時点)に対し、AI搭載のソフトウェア開発とビルドアップパッケージ(デジタル組織の構築支援)を主軸としたAIソリューションを提供している。また、企業のAIトランスフォーメーション戦略の策定から、テクノロジー活用アビリティの向上、AIの導入まで一気通貫で支援しているAIカンパニーのひとつだ。
山口県内の企業・団体・自治体等の職員らは無料で参加できる
AVILENが山口県内で手掛けるのは「AIトランスフォーメーション(AIX)人材育成事業」だ。AIX人材とは、AIを活用できるスキルと、ビジネス的ノウハウを持ち合わせ、AIを中心とした最新テクノロジーとビジネスを結びつけて新たな価値を創造できる人材を指す。
山口県内におけるAIXの機運を醸成するとともに、実際にAIトランスフォーメーションを企画・実行できるレベルまで県内の人材を育成することが本プロジェクトの大きな目的だ。
プログラムは2024年8月下旬から約半年間に渡る。プログラムでは下記の内容に沿って進行するという。
- アセスメント
DX・AI活用の基礎リテラシーを可視化 - 事前研修
集合研修の効果を最大化させる事前学習(eラーニング) - 集合研修
AI・データ活用の“自分ごと化”/具体的な企画立案によるスキル定着 - 講演会・発表会
事例や企画のインプットとアウトプット - 記事の公開(※)
優秀発表事例や受講者インタビュー記事の作成
※ご協力いただける方のみ
本プログラムの参加の対象は、山口県内の企業・団体・自治体等の職員およびデジテック for YAMAGUCHIの会員だ。参加費は無料。プログラム参加には事前の申し込み(応募)が必要となる。申し込みは以下のリンクから。ただし、申込多数の場合は抽選の上、参加者を決定される。応募締め切りは2024年8月16日(金) 17時まで。
▶ プログラム参加お申し込みフォーム
行政・企業等の内部でDXを推進できるリーダー人材を育成する方針
山口県では、「やまぐちデジタル改革基本方針」の施策の3つの柱のひとつである「デジタル・エリアやまぐち」の形成に沿ってデジタル人材の育成を推進している。DX推進の鍵となるデザイン思考やAI・データ利活用等、DX創出に必要な技術を習得し、行政・企業等の内部でDXを推進できるリーダー人材を育成する方針を定めていた。
この方針に則り、山口県ではAIや生成AI等が社会のあらゆる分野に浸透するAI時代の到来を踏まえ、県内企業・団体等のAI活用をサポートしている。同時に、山口県における“AIを活用してDXを実現する人材”を育成するためのプログラムとして、今年度から新たに「AIトランスフォーメーション人材育成事業」を実施することになった。
冒頭に記載のとおり、AVILENはデジタル組織開発のプロフェッショナルだ。同社サイトには事例集も多数公開されており、手がけた企業は、丸紅、ダイハツ、三菱UFJ信託銀行、大塚商会、伊藤忠テクノソリューションズなどそうそうたる企業が名を連ねている。また、同社は自治体や行政における本件のような取り組み、またセミナーでの講習なども多数手がけていて、愛知県尾張旭市や兵庫県神戸市、京都府京都市などでも実施経験をもつ。
AIやDX人材を育成するプログラムは実はさまざまな企業が提供しているが、豊富な実績と経験をもつAVILENのプログラムで、さらに県内で働く人たちが「無料」で参加できる点は要注目だ。県内のAI・DXを急加速させられれば、県全体がデジタル活用のリーダーという立ち位置になれるかもしれない。