FutuRocket株式会社は、目黒区立緑が丘駅駐輪場 において、AIカメラ「ManaCam Pro」を活用した通行量調査を開始した。本調査は、目黒区と東日本電信電話株式会社東京南支店が連携して実施するもので、駐輪場内の通行環境の改善を目的としている。
AIカメラ「ManaCam Pro」による通行量調査の概要
駐輪場内の安全確保を目的に導入
目黒区立緑が丘駅駐輪場(所在地:緑が丘三丁目1番10号)は、駐輪利用者に加え、隣接する大学の学生や地域住民、駅利用者が日常的に通行するため、混雑が発生しやすい 特徴がある。特に、朝の時間帯には人と自転車の動線が交錯し、接触事故のリスクが指摘されていた。
今回の調査では、駐輪場内にAIカメラ「ManaCam Pro」3台を設置 し、歩行者と自転車の通行量データをリアルタイムで収集。取得したデータを分析することで、混雑時間帯の特定や安全対策の具体化につなげる。
調査のポイント
- AIカメラが通行者の人数・自転車の台数を毎分ごとに計測
- 映像データは保存せず、個人情報を一切取得しない
- 数値データのみを活用し、通行量の変化を可視化
この仕組みにより、プライバシーに配慮しながらも、正確な通行量データの収集が可能 となる。
AIカメラ「ManaCam Pro」の特徴
FutuRocket社が開発した「ManaCam Pro」は、高精度な映像解析技術を搭載した次世代AIカメラ で、これまでのモデル「ManaCam」から大幅に性能が向上している。
「ManaCam Pro」の主な特長
- フルHD解像度による高精度解析
従来のQVGA(320×240px)に比べ27倍の解像度 を実現し、より正確な通行量測定が可能。 - 夜間でも高い認識精度
暗所でも鮮明な映像解析ができるため、24時間通行量を計測できる。 - プライバシーに配慮
取得するのは人数・台数データのみで、個人を特定できる映像は一切保存しない。 - 設置が簡単
USB端子や電球ソケットから給電できるため、専門業者の設置工事が不要 で、簡単に導入可能。
ManaCamシリーズの活用実績
FutuRocket社は、AIカメラを活用したスマートシティ推進や企業DX(デジタルトランスフォーメーション)支援 に取り組んでいる。ManaCamシリーズは、小規模事業者から自治体、企業まで幅広く導入されており、リアルタイムの人流データ取得を可能にするツールとして注目されている。
今後の展望 – スマートシティ化への貢献
FutuRocket社では、「ManaCam Pro」を通じて、より多くの自治体・企業が手軽にDXに取り組める環境を整備 していく考えだ。
目指す取り組み
- リアルな人流データを活用した都市設計の高度化
- 交通安全対策や公共スペースの最適な活用
- 低コストで導入できるAIカメラ技術の普及
デジタル技術の活用が進む中、「小さな取り組みからスマートシティ化への一歩を踏み出す」ことを目指し、全国の自治体や企業と連携を進めていく方針 だ。
今回の目黒区での取り組みが、他地域の公共空間整備のモデルケースとなることが期待される。