島根県は、人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)の普及・啓発を進めるため、特設ウェブサイト「しまねの人生会議」を2025年3月10日に公開した。このサイトでは、人生会議の必要性や実施のポイント、講座や相談窓口の情報をわかりやすく紹介している。
ウェブサイトURL:https://shimaneacp.com/
人生会議とは
人生会議(ACP)とは、自分の意思を伝えられなくなったときに備え、望む医療やケアについて事前に考え、家族や信頼できる人と話し合い、共有する取り組みのことを指す。事故や病気は予測できないため、「いざ」というときに備えることが重要になる。人生会議を通じて、自分らしく最期まで生きるための準備をすることができる。
「しまねの人生会議」ウェブサイトの特徴
1. サイト名称
「いざじゃなくいま! しまねの人生会議」
2. 公開日
2025年3月10日
3. コンテンツ紹介
人生会議とは
- 人生会議がなぜ必要かを解説
- 「いざ」ではなく「いま」始めるべき理由を紹介
人生会議の進め方
- 人生会議を行う際に確認すべきポイントを整理
- 具体的な進め方を解説
人生会議を開くためのツール
- 「3種の人議」として、人生会議のサポートツールを提供
看取りの場所について
- 島根県内の看取りに関する考え方や事例を紹介
講座・相談窓口情報
- 人生会議に関する講座や相談ができる窓口を掲載
島根県ならではの工夫
島根らしさを表現するために、神様や縁結び、八雲などの要素をデザインに取り入れ、明るく柔らかいイラストを使用している。これにより、「縁起でもない」と敬遠されがちな話題を身近に感じてもらえるよう工夫している。
また、島根県民の人生会議に対する意識調査の結果や、県内の医療・介護専門職からのメッセージなどを掲載し、地域特有の課題に寄り添った情報発信を行っている。
啓発マンガで人生会議をわかりやすく紹介
「しまねの人生会議」では、人生会議の重要性を伝えるために啓発マンガを制作した。以下の6つのエピソードを通じて、人生会議の必要性を学ぶことができる。
- 自分の価値観や大切にしていることを共有する
- いざという時に迷いや後悔を残さないようにする
- 自分の死や老いについての話題を避けずに話し合う
- 万が一を想定して日頃から準備をする
- 本人の想いに基づいた急変時の対応を考える
- 決断をする家族の心の負担を軽減する
人生会議を「難しいもの」ではなく、「誰もが考えるべきこと」として親しみやすく学べる内容となっている。
まとめ:早めの話し合いで安心できる未来を
「しまねの人生会議」ウェブサイトは、島根県民が人生会議を身近に感じ、実践できるようサポートするための情報プラットフォームである。
人生の最期を迎えるとき、「あの時話し合っておけばよかった」と後悔しないために、「いざ」ではなく「いま」から考え、家族や信頼できる人と話し合うことが大切である。
人生会議は、自分自身だけでなく、大切な人を守るための準備でもある。この機会に、家族や身近な人と話し合ってみてはいかがだろうか。
詳しくはウェブサイトへ:https://shimaneacp.com/