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空飛ぶクルマが建築を変える?三菱地所設計が描く「未来の都市とビル」の姿をMIPIM 2025で次世代モビリティ構想を披露

空飛ぶクルマが建築を変える?三菱地所設計が描く「未来の都市とビル」の姿をMIPIM 2025で次世代モビリティ構想を披露
2024年に発表したVTOLの構想をさらに拡張し、MIPIM 2025では(左図、左から)1人、2人、4人乗りのeVTOLモデルや、これにより姿を変える「未来のビル」(右図)を提案(出典:プレスリリース)
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三菱地所設計は、2025年3月11日から14日にかけてフランス・カンヌで開催された世界最大級の不動産見本市「MIPIM 2025」に初参加し、新たな都市と建築の概念を提示するモビリティ構想「SMS:Seamless Mobility System(以下SMS)」を発表した。

この構想は、単に空飛ぶクルマ(eVTOL)やキックボードといったモビリティの導入にとどまらず、それによって都市空間や建築の在り方そのものを再定義しようとする壮大なビジョンである。

目次

地上から空中へ、シームレスな移動を実現する「SMS」

三菱地所設計が提案する「SMS」は、都市・建築・人をつなぎ合わせる新時代のモビリティ構想。キックボード、小型モビリティ、そして空を行き交うeVTOL(垂直離着陸型モビリティ)など、多様な移動手段を組み合わせ、地上と空中の移動をシームレスにつなぐ。

今回の展示では、1人・2人・4人乗りのeVTOLモデルに加え、それらが都市や建築にどのような影響を与えるのか、ビルの屋上・中間階に設置される離発着ポートや新たなエレベータシステム、オフィス階のモビリティハブ空間といった具体的な都市デザインのビジョンが提示された。

モジュラー型eVTOLが描く、新たな都市モビリティの形

注目を集めたのは、三菱地所設計が開発したモジュラー型のeVTOL。プロペラ、キャビン、走行ユニットの3つで構成され、飛行と地上移動の両方を可能にする。屋上や中間階に設置されたポートを活用し、人や荷物の移動効率を飛躍的に高める。

また、屋上部分には荷捌きスペースを設けることで、1階の倉庫や搬入口のスペースを削減し、より開かれた都市空間の実現にも寄与する。

「空飛ぶ玄関」がある未来のビル

コンセプトムービーでは、空中から直接アクセス可能な屋上玄関や、モビリティと共存するオフィスフロアなど、既存の建築様式に囚われないビルの新たな姿が描かれた。

例えば、複数パレットが稼働する次世代エレベータや、キックボードポートを備えたモビリティハブ空間が紹介され、建物内部における人の流れ・働き方・空間の使い方までも変えていく設計思想が示されている。

本ムービーはWeb上で公開されており、誰でもその未来像を視聴することができる。

国際市場への訴求強化と今後の展望

今回のMIPIM参加は、三菱地所設計が持つ都市計画と建築設計の両面からの総合提案力を海外に示す機会となった。同社はすでに東・東南アジア地域に現地法人を展開しており、今後さらなるグローバル展開を視野に入れている。

「都市を、もっと自由に。建築を、もっと柔軟に」。そんな想いから生まれたモビリティ×都市×建築の新たな提案は、空飛ぶクルマが夢物語ではなく、都市設計の一部となる未来をリアルに描き出している。

未来の都市とビルの姿を、ぜひ動画で体感してみてほしい。

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