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マンションの住民が参加するフードドライブ 年間で約348kgの食品を神戸市内の「子ども食堂」に寄贈、大和ライフネクスト株式会社

大和ライフネクスト社
神戸市提供の回収ボックスとのぼり。画像は2023年、神戸市との覚書締結時のもの
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マンションやビル、商業施設等の管理事業等に取り組む大和ライフネクスト株式会社は、同社が管理を受託する神戸市内のマンションを食品回収場所とする“神戸市×DLNフードドライブ活動”を2023年7月から開始している。

これは管理組合から提供された食品を福祉団体にお届けする「住みながら社会に貢献できる」仕組み。神戸市と「食品寄贈事業に関する覚書」を締結しており、同市においてはマンション管理会社との連携は当時初めてのことだった。

この度、2024年度のフードドライブに関する活動報告が同社から発表されたので紹介しよう。

目次

年間で約348kgの食品等を神戸市各地の「子ども食堂」に寄贈

大和ライフネクスト社が管理する神戸市内のフードドライブ実施マンションにおける回収実績
▲ 大和ライフネクスト社が管理する神戸市内のフードドライブ実施マンションにおける回収実績

大和ライフネクストがフードドライブ活動をはじめた当初は、ひとつのマンションから約15kg程度の食品等が集まった。そこから徐々に実施するマンションも増え、2024年度は年間回収実績348kgになった。累計で集まった回収実績はすでに550kgを超す。

各マンションで集まった食品は、フードバンク神戸を通じて神戸市各地のこども食堂に届けられる。食品の仕分けは学生ボランティアが中心だ。

大和ライフネクストによるフードドライブの取り組みの流れ

この一連のフードドライブの活動において、住民が実行者、神戸市を旗振り役と例えるなら、大和ライフネクストは“推進役”のようなポジションを担っている。

まず、同社がマンション管理組合に取り組みの趣旨を説明し、実施を提案する。取り組みが実施になった際は、神戸市からマンションに回収ボックスとのぼりが貸与される。回収ボックスはマンション内に一週間程度設置され、住民の方々が余った食品等をボックスに入れていく仕組みだ。

各マンションから団体や施設等に配送する際にかかる送料は大和ライフネクストが負担している。ちなみに、集まった食品の重量を計る際に使うヘルスメーターも寄贈されたそうだ。ヘルスメーターについては、マンション住民の方から想定を上回る数の提供申し出があり、NPO団体に対してすでに3台寄贈しているという。

取り組みに参加した住民からはさまざまな声が寄せられており、あるマンションでは、阪神淡路大震災で被災し現在は独居で暮らす高齢女性が、管理員に対して「自分は人にやってもらってばかりだったけれど、この取り組みを通して無理なく社会に貢献できてうれしい」と語ったという。

また、管理員からは「普段はご要望や苦情をいただくことが多いが、フードドライブが始まってからは『またやらないの?』『これは続けないと意味がないね』など、住民の方々と柔らかいコミュニケーションが増えた」といった報告もあった。

マンション管理会社としても付加価値を得た

大和ライフネクストにおけるフードドライブの担当者は、フードドライブを通して社会貢献活動としての側面だけでなく、企業としても大きなメリットがあったと話す。

フードドライブの取り組みは徐々に普及していると感じています。スーパーマーケットの店先等で実施しているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。ただ、回収ボックスをゴミ箱とうっかり勘違いされる方もいるようで、実は仕分け作業がとても大変だという話を聞いています。

ところが、弊社が管理しているマンションで実施したところ、食品以外の混入はございませんでした。

これは住民の皆様によるご理解やご協力があることはもちろん、住民の皆様の社会貢献活動への興味・関心があることなどが主な要因であると考えています。こうした社会貢献活動にご協力いただける方が暮らしているマンションというのは、暮らしの安心・安全を目指し、管理業務を担う大和ライフネクストにとっても大変うれしいことです(同担当者)

大和ライフネクストでは、神戸市内での活動に留まらず、ほかの自治体においても同社が管理するマンションにおける同様のフードドライブの取り組みを推進したい考えだ。

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