モバイルハウスでまちづくりに挑む新会社「オフグリッドフィールド」始動 竹中工務店とクロコアートファクトリーが共同設立、地域課題の解決を目指す

モバイルハウスでまちづくりに挑む新会社「オフグリッドフィールド」始動 竹中工務店とクロコアートファクトリーが共同設立、地域課題の解決を目指す
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竹中工務店は、トレーラー開発・製造を手がける株式会社クロコアートファクトリーと共同で、モバイルハウス活用事業を展開する新会社「株式会社オフグリッドフィールド」を設立し、2025年4月17日より事業を本格的に開始した。

新会社の設立は、建設現場の働き方改革や生産性向上に貢献してきた牽引式オフグリッド型モバイルハウスの開発実績をもとに、今後は建設業界を超えて、地方創生や地域の利活用促進といった社会課題解決に取り組むことを目的としている。

目次

社会課題解決を見据えたモビリティー事業

竹中工務店は2023年より、電気・通信のインフラを持たない場所でも活用可能な「自立電源・自立通信型モバイルハウス」の開発を進めてきた。2024年には大阪・関西万博の建設現場で、移動式コンビニとしての活用を実証。建設現場の移動時間削減や生産性向上など、現場従業員の働きやすさに寄与した事例として注目を集めた。

こうした成果を受けて設立されたオフグリッドフィールドでは、地域のインフラ課題や多様な空間活用のニーズに応えるモビリティー事業を通じて、持続可能なまちづくりに貢献する。

4つの主要事業を展開

新会社「株式会社オフグリッドフィールド」では、以下の4つの事業を中心に展開していく。

  1. オフグリッド型モビリティーのレンタル事業
  2. レンタカー事業者等への販売事業
  3. オフグリッド体験パークの運営事業
  4. 屋外空間の企画提案事業(地方自治体・企業との協働を想定)

牽引型のオフグリッドモバイルハウスは、ソーラーパネルや蓄電池、衛星インターネットによる通信機能を備え、電源・通信インフラが未整備な場所でも活用が可能。観光振興、防災、商業、福祉、教育など、さまざまな分野での活用が見込まれる。

「まちづくりモビリティーカンパニー」としての今後

2025年2月にはレンタカー事業の認可を受け、初年度のレンタル稼働率60%を目標に設定。現在は株式会社レンタルのニッケンを通じたレンタル提供も始まっている。

今後は、建設現場への導入にとどまらず、自治体や地域コミュニティとの連携による地域活性化のための移動型施設として、観光地や過疎地などへの展開を視野に入れ、まちづくりの新しい選択肢として提案していく方針だ。

会社概要

  • 会社名:株式会社オフグリッドフィールド
  • 所在地:神奈川県小田原市早川128
  • 代表者:取締役社長 廣里成隆
  • 設立:2024年12月
  • 公式サイトhttps://offgrid.jp/

エネルギーも通信も「自立」したこのモバイルハウスが、地域の課題解決と次世代の都市・地方融合モデルを切り開くツールとなることが期待されている。

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